寒い冬に必須のダウンジャケットやブルゾン等のアウターは、自宅で洗濯できるのでしょうか?洗濯が出来るアイテムの見分け方と洗濯の方法をクリーニングのプロが解説していきます。
アウターは自宅で洗濯できる?
コートやダウンジャケットやコート、ブルゾンなどのアウター類の衣類もしっかりと確認を行い、洗い方や下準備のポイント押さえれば問題なく洗濯をすることが出来ます。
中には自宅で洗うことが出来ないものもありますので、その見分け方と自宅での洗濯の方法を確認していきましょう。
アウターの自宅での洗濯する方法
アウターを自宅で洗濯するには、まずは洗濯できるかどうかの確認を行い、洗濯の下準備と手順の確認をしましょう。
洗濯できるアウターの見分け方
自宅で洗濯が出来るかどうかの判断は、まずはクリーニングタグ(洗濯タグ)を確認します。
水洗いが出来るかどうかがポイントです。水洗いが可能な場合は、自宅で洗うことが可能です。
水洗いが出来ないものは無理をせずクリーニングに依頼をしましょう。
家庭用洗濯機で洗えるかどうか、必ず洗濯表示を確認しましょう。
水洗いが出来ない商品に関しては、クリーニング店へ依頼してください。
洗濯の準備
洗濯の準備としては、それぞれのアイテムにあった洗剤を選ぶことがポイントです。
素材の種類に合わせた洗濯洗剤を選びましょう。
アウターは、動物性繊維が使用されていたり、中綿が入っている物など異素材が使用されているものも多いためおしゃれ着用の洗剤などを使用することをお勧めしています。
ダウンなど専用洗剤が販売されているものもありますので、どのような洗剤のがあるのかしっかりと調べてから購入してください。
キレイナでは素材に合わせた洗濯洗剤『kileina WASH』をシリーズで販売しております。
使用する洗剤に困ったときには、『kileina WASH』シリーズもご検討ください。
【ダウンアイテム専用洗剤】
中綿のダウンまでしっかり洗浄できる洗剤です。
【ウール・アルパカなど動物性繊維】
KILEINA DELICATE WASH -Winter-03
繊維の縮みを防止し、柔らかな風合いをキープすることが出来る洗剤です。
KILEINA WASHは、ベイス(BASE)からご購入いただけます。
ダウンの洗い方
洗濯の手順
- 汚れがひどい部分(袖口や襟など)は事前に洗濯用石鹸などで擦り洗い(洗濯用ブラシで叩くよう洗う)をし前処理をしておく。
- 付属品を外したたんだ状態で、洗濯ネットへ入れる。付属品も洗う場合は、別の洗濯ネットに入れましょう。
- 家庭用洗濯機のおしゃれ着コースなどを使用し洗う。または、たっぷり貯めたぬるま湯または水を使用して手洗いをします。(ダウン専用洗濯洗剤または繊維に合う洗剤を使用)
- 脱水時にダウンの破裂が起こりやすいため、脱水は30秒~1分ほどの短い脱水を繰り返し行います。
- 脱水後は、形を整えて風通しの良い日陰で干す。または乾燥機にに入れて素早く乾燥させましょう。
- 乾燥後は、ボリュームを復元するためにダウンに空気を含ませる作業を行います。乾燥機にウールのドライヤーボールを入れて回す。または、軽く手でたたき揺らしダウンの偏りがないようにほぐしましょう。
洗濯表示を確認し、ドライクリーニングのみのアイテムに関しては、必ずクリーニング店に依頼するようにしましょう。
ダウンの詳しい洗い方は、『プロが教える!ダウンジャケットの自宅での洗濯とお手入れ方法』でも紹介しております。ぜひ参考にしてください。
コートの自宅での洗濯方法
洗濯手順
- 付属品を外したたんだ状態で、洗濯ネットへ入れて準備する。付属品も洗う場合は、別の洗濯ネットに入れましょう。
- 洗濯機のおしゃれ着コースなどを使用し洗う。または、たっぷり貯めたぬるま湯または水を使用して手洗いをします。(繊維の種類に合った洗濯洗剤を使用)
- 脱水時に折れしわが付きやすいため、脱水は30秒~1分ほどの短い脱水を繰り返し行います。
- 脱水後は、形を整えて風通しの良い日陰で干すようにしましょう。
- 乾燥後は、アイロンが可能なと表示があるものはアイロンをかけ、シワをしっかりと取ることをお勧めいたします。
洗濯表示を確認し、ドライクリーニングのみのアイテムに関しては、必ずクリーニング店に依頼するようにしましょう。
水洗い不可のものでも洗える洗剤なども販売されていますが、コートなどでトラブルがあった場合、修復に時間と料金が大きく発生することがありますので、コートなどアウターでお試しになることは、お勧めいたしません。
コートの詳しい洗い方は、『コートのクリーニング相場や頻度は?自宅で出来るメンテナンス』でも紹介しております。ぜひ参考にしてください。
自宅で洗えないアウターはクリーニングへ
自宅で洗えないことがわかってもクリーニング店もたくさんあるので、どこに何を依頼するのが良いのか迷われることがありますよね。
アウター類を依頼するしたらどういうクリーニング店が良いのか?選び方をお教えします。
町のクリーニング店にコートやダウンなどアウターを依頼した場合は、基本的にドライクリーニングを行います。
ドライクリーニングは水を使用せず洗うことが出来るクリーニング方法ですので、生地を傷めずに洗うことが出来ます。その反面、汗や皮脂、黒ずみなどを落とすことが出来ません。
しっかりと汚れを落としたい!という場合は、ウェットクリーニングを得意としているクリーニング店を選びましょう。
町のクリーニング店などでもウェットクリーニングを行っている店舗もありますので、行きつけのクリーニング店でウェットクリーニングを行ってもらえるか確認するのも一つの手段です。
ドライマークのみでもウェットクリーニングを行える、キレイナのようなウェットクリーニングを得意としているクリーニング店に依頼することが実績もあるので一番お勧めです。
キレイナでのクリーニング事例
キレイナでは数多くのアウターをクリーニングしております。一部となりますが事例の紹介をいたします。
モンクレールダウンジャケットの黄ばみと黒ずみクリーニング例
Before
黄ばみ、すれ汚れ、黒ずみを放置して、春の衣替えの時に仕舞洗い(きれいにクリーニングしてから衣替えをすること)をせずに保管していたため、中綿のダウン(羽毛)からも汚れが浮き出てきてしまっている状態です。
この状態になると自宅の洗濯ではもちろん、普通のクリーニング店でも無理だと断られる事も多いので、汚れを落とす事を諦めて衣類を捨ててしまう方もいらっしゃいます。
しかし、こういう頑固な汚れもキレイナではウェットクリーニングと特殊な施術で綺麗にする事が可能です。
After
キレイナでのウェットクリーニングと染み抜きなど特殊処理後です。
ウェットクリーニングで全体の汚れを落とし、その後落ちきれいない黄ばみや黒ずみなどに染み抜きなど特殊処理を行います。
ウェットクリーニングすることで、中綿のダウン(羽毛)にたまった汚れもしっかり綺麗にする事が可能です。元の白さを取り戻せたので、汚れをつきにくくする撥水加工も行いました。
長く綺麗に着れるためのメンテナンスをキレイナはお勧めしています。少なくとも1年に1回、衣替えでダウンを保管する際には、保管前にクリーニングを行いましょう。
参考見積価格と納期目安
- ダウンコートミドル(着丈60~90㎝):11000円(税込)
- 特殊処理(シミ処理):3300円(税込)~
- 汚れ防止&撥水加工:2200円(税込)
合計:16500円(税込)~
納期目安:見積承認後3週間程度
Rene ウールコートついた黒ずみ汚れ処理事例
Before
今回の事例は、Rene(ルネ)のウールコートで袖にはミンクのファーがついています。
長い丈によくあることですが、地面(アスファルト)や壁などに擦れてついたような黒い汚れがありクリーニングに出したけど取れずに戻ってきたためお困りのご相談です。
こういった場合、汚れの下に傷があることが多いのでしみ抜きをするのは注意が必要です。
After
キレイナでのウェットクリーニングと特殊処理後です。
生地ダメージも進行することなく、キレイに汚れを落とすことが出来ました。
擦れは生地表面の状態が変化しているため、完全にキレイにすることは難しく、汚れが落ちたとしても傷になっていたり色が抜けている場合があるので気をつけて下さい。
参考見積価格と納期目安
- コート:8800円(税込)
- ファー付き:2200円(税込)~
- 特殊しみ抜き:3300円(税込)~
合計:14300円(税込)~
納期目安:見積承認後4週間程度
まとめ
寒い冬に必須のダウンジャケットやコート、ブルゾンなどのアウター類は、自宅で洗濯できますので洗えるものと洗えないものの見分けをし洗うようにしましょう。
少しでも不安がある場合や繊細な繊維・高級なアイテムの場合は、トラブルが起こってしまう前にクリーニングに依頼することをお勧めします。
自宅メンテナンスやクリーニング店の選び方など下記も参考にしてください。
モンクレールクリーニングを失敗しない!クリーニング店の選び方|kileina.jp
セーターをクリーニング!自宅での洗濯とクリーニングの違い|kileina.jp