特殊な技術を用いたクリーニング業者による水洗い、ウェットクリーニングとはどういう意味や特徴があるのか、通常の水洗いやドライクリーニングの違い、メリットなどについて、キレイナが解説します。
ウェットクリーニングとは?意味や特徴と水洗いとの違い

ウェットクリーニングとは「特殊な技術を用いた業者による繊維製品の水洗い処理」の事で、これまでは水洗い不可でドライクリーニングをすべきだったデリケートな衣類などを、特殊な技術で水洗いし、しっかり汚れを落とす方法です。
単純に水洗いと言うと洗濯機を使った機械的な洗いや手洗いをする事になりますが、一般の方や技術力がないクリーニング業者がやると、型崩れ、伸び縮み、色落ち、羽毛のボリュームダウン、毛羽立ち等のトラブルが発生します。
ウェットクリーニングではそういうトラブルが発生しない様に、個々の衣類に合う洗剤を使い、訓練された職人が洗いだけではなく、干し方やプレスの仕方などにも高度な技術を用いて水洗いを行います。
これまで水洗い不可だった衣類も、ウェットクリーニングで高い技術を持つキレイナなら、綺麗に汚れを落とす事が可能です。
ウェットクリーニングマークの見方
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上記の4つの洗濯表示がウェットクリーニングに関するマークです。左から…
- 通常のウエットクリーニング可能
- 弱いウエットクリーニング可能
- 非常に弱いウエットクリーニング可能
- ウエットクリーニング不可
2016年12月より洗濯マークは現在の新しい表示制度に変更され、ウェットクリーニングマークが新設されました。
水洗い不可だった衣類も、技術の高い専門業者によるウェットクリーニングは可能となった物も多数あります。
ウェットクリーニングマークの衣類は自宅で手洗いするのはリスクが高いです。技術の高い専門の業者に依頼しましょう。
キレイナではウェットクリーニング不可マークでも水洗い可能な場合があるので、お気軽にご相談下さい。
ウェットクリーニングのメリットとドライクリーニングとの違い

おしゃれ着や高級衣類などデリケートな衣類は洗濯機のドライコースかドライクリーニングを利用する人が多いと思いますが、それらとウェットクリーニングの違いを説明します。
ドライクリーニング
油性の溶剤により乾いたまま汚れが落とせるので、型崩れなどのトラブルが発生する事は少ない。
しかし水溶性の汚れは落とせないので、クリーニング後も汗や皮脂による塩分、尿素、乳酸、タンパク質、血液、糖分、果汁、アルコール、タバコの匂いなども残ったままで実は不潔な状態のままです。
洗濯機のドライコース
ドライと言う名称ではありますが水洗いの一種です。
洗濯機の通常の洗いコースよりは衣類への負担を少なくしますが、機械で行う上に干したりプレスしたりは素人が行う事になるので、トラブルが多くなります。
ウェットクリーニング
専門の技術者が丁寧に手洗いで水洗いを行います。それによりドライクリーニングでは取れない汚れをシッカリ落とした上で、様々なトラブルが発生しない様に対処します。
技術は必要ですがメリットとしてはデリケートな衣類に対応できるドライクリーニングと、シッカリ汚れを落とせる水洗い両方の良い部分があるという事です。
ウェットクリーニングは衣類を甦らせる
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例えばダウンを例にすると、ワンシーズン洗濯をせずに着ていると、上記の左画像の様にぺちゃんこに潰れてツヤもなくなってしまいます。(上記の画像はキレイナにご依頼があったデュベティカのダウンコートのクリーニング前と後です。)
ダウンは長く洗っていなかったり、ドライクリーニングしかしていないと、汚れによって羽毛同士が引っ付いてしまうので、ボリュームがなくなりダウンがぺちゃんこになる上、水分や油分など汚れを含み重くなります。
表面の汚れも綺麗に落ちないので、徐々に黒ずんで明るさのトーンが失われていきます。
ウェットクリーニングによって表面はもちろん羽毛の1つ1つまで汚れを綺麗に落とす事で、右の画像の様にツヤとボリュームを甦らせる事が出来ます。
ウェットクリーニングを自宅で行うと起きるトラブル

2016年12月より洗濯マークの表示が変更され、ウェットクリーニングのマークも追加されました。
このマークは上記で述べた様に特殊な技術を用いる事が可能な業者のみ水洗い可能というマークなので、一般の方が自宅の洗濯機で洗うとトラブルを起こす事が多いです。
- 型崩れする
- 伸びてしまう
- 縮んでしまう
- 毛羽立つ
- 色が落ちる
- 色が移る
- ダメージが多く劣化が早い
- 羽毛のボリュームが減る
- 固くなる、滑らかさがなくなる等の風合いが変わる
これらが代表的なトラブルで、特に伸びたり縮んだりしてしまうと元に戻す事も難しくなるので、ウェットクリーニングマークがある衣類は、技術の高い専門業者に依頼する事をおすすめします。
クリーニング店でも技術が低いとウェットクリーニングで失敗する事もあるので、ウェットクリーニングマークがある場合は、専門の業者にご依頼して下さい。
ウェットクリーニング不可の衣類とおすすめの衣類

■ウェットクリーニングにおすすめの衣類
- 高価で絶対に洗濯を失敗したくない衣類
- 思い入れがありお気に入りの大切な衣類
- ドライクリーニングで落ちない汚れが気になる衣類
絶対に失敗したくない衣類だけど、汚れが溜まっておりドライクリーニングでは嫌だと言う衣類におすすめです。
■ウェットクリーニング不可の衣類
- ウェットクリーニング不可マークの衣類
上記の様に分けられますが、キレイナでは他社が無理だと断った衣類でもクリーニング可能な場合もあります。
キレイナは、婚礼衣装(ウェディングドレス・着物)、特殊衣装(創作衣装・ダンス衣装・ショーコスチューム)を専門に扱うディアハートの技術とノウハウを個人向けにスタートさせたサービスですので、特殊衣装を扱うのは得意です。
高級衣類、デリケート衣類はもちろん、ウェットクリーニング不可の衣類であっても水洗い可能な場合があります。
例えば一部レザーや毛皮等が使われている衣類などは通常は水洗い不可ですが、キレイナでは状態を確かめて劣化が進んでいない場合は可能な場合もあるので、ぜひご相談下さい。