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衣類ケアと洗濯

コートクリーニングの料金相場と選び方ガイド!

冬の必需品であるコートは、シーズンごとにクリーニングして清潔に保つことが大切です。しかし、クリーニングの料金相場や適切なタイミングがわからず、後回しにしてしまう方も多いのではないでしょうか。本記事では、ウール・ダウン・レザーなど素材別のクリーニング料金相場や、日数・頻度の目安、追加料金の条件を詳しく解説します。また、信頼できるクリーニング店の選び方やコートを長持ちさせる保管方法も紹介。大切なコートを適切にケアし、毎シーズン快適に着用するためのポイントを押さえましょう。

コートクリーニングの必要性とタイミング

コートのクリーニングが必要な理由とタイミングを解説します。この情報がわかると、コートをより質のよい状態で利用できるでしょう。

コートをクリーニングに出すべき理由

コートは日常的に着用することで、目に見えない汚れや皮脂、ホコリが蓄積します。特に冬場は汗や湿気がこもりやすく、そのまま放置するとカビや黄ばみの原因に。また、食べこぼしや排気ガスの汚れは繊維の奥に染み込み、家庭では落としにくいものです。ダニや花粉も付着しやすく、アレルギーの原因になることも。これらの汚れをしっかり落とすためには、プロのクリーニングが不可欠です。定期的にクリーニングすることで、清潔さを保つだけでなく、コートの風合いや保温性を維持し、長持ちさせることができます。

クリーニングに最適な時期とは

コートのクリーニングに最適な時期は、主にシーズンの終わりと着用頻度が減るタイミングです。冬の終わりには、汗や皮脂、ホコリが繊維に蓄積しているため、放置するとカビや黄ばみの原因になります。春先にクリーニングしてから保管することで、次のシーズンも清潔な状態で着用できます。また、汚れが目立ち始めたときや、雨や雪で濡れた後も適切なケアが必要です。長期間着用し続ける場合は、シーズン中でも一度クリーニングに出すと、コートの風合いや保温性を保てます。適切なタイミングでメンテナンスし、大切なコートを長持ちさせましょう。

冬に大活躍のコートなどアウターを自宅で洗濯する方法|キレイナマガジン

コートの種類と素材別クリーニング料金相場

コートの種類は大きく分けて以下に分けられます。

  • ウールコート
  • ダウンコート
  • レザーコート

上記の種類ごとにクリーニングの料金相場を理解しましょう。

コートの種類 料金相場 特徴 追加料金が発生する条件
ウールコート 1,500〜3,500円 デリケートで縮みやすい カシミヤ混・撥水加工追加
ダウンコート 2,000〜5,000円 羽毛が偏りやすい ウール素材・撥水加工追加
レザーコート 8,000〜20,000円 水や熱に弱い スエード・保湿加工追加

ウールコートのクリーニング料金

ウールコートのクリーニング料金は、一般的に1,500円〜3,500円程度が相場です。ウールはデリケートな素材で、水洗いすると縮みや型崩れを起こしやすいため、専門的なクリーニングが必要です。特にカシミヤやアルパカが混ざった高級ウールコートは、通常のウールよりもクリーニング料金が高くなり、3,000円以上かかることもあります。また、防水加工や消臭加工などのオプションを追加すると、さらに費用がかかる場合があります。適切なクリーニングを行うことで、ウールの風合いや保温性を保ち、長く愛用できるので、定期的なメンテナンスを心がけましょう。

ダウンコートのクリーニング料金

ダウンコートのクリーニング料金は、一般的に2,000円〜5,000円程度が相場です。ダウンは羽毛が詰まった構造のため、自宅での水洗いでは中の羽毛が偏ったり、ボリュームが失われたりするリスクがあります。そのため、専門的なクリーニングが推奨されます。特に、高級ブランドのダウンやロング丈のダウンコートは、取り扱いが難しく、料金が高くなる傾向があります。また、撥水加工や防臭加工などのオプションを追加すると、さらに1,000円〜2,000円ほど上乗せされることも。クリーニング後は適切に保管することで、ふんわりとした質感を維持し、長く愛用できるでしょう。

レザーコートのクリーニング料金

レザーコートのクリーニング料金は、一般的に8,000円〜20,000円程度が相場です。レザーは水や熱に弱く、通常のクリーニング方法では縮みや変色のリスクがあるため、専門的なケアが必要です。特に、高級ブランドのレザーコートやスエード加工が施されたものは、より高度な技術が求められ、料金が高くなる傾向があります。また、革専用の保湿や撥水加工を追加すると、さらに3,000円〜5,000円程度かかることも。適切なクリーニングとメンテナンスを行うことで、レザーの質感や耐久性を維持し、長く愛用できるでしょう。専門店を選ぶ際は、革製品の実績が豊富な店舗を選ぶことが重要です。

クリーニングにかかる日数と頻度の目安

クリーニングにかかる日数と頻度の目安を一般的なものとコートに分けて解説します。クリーニング期間を把握することで、クリーニング店の活用もしやすいです。

一般的なクリーニング所要日数

コートのクリーニングにかかる日数は、一般的に3日〜1週間程度が目安です。通常のドライクリーニングであれば3〜5日ほどで完了することが多いですが、特殊加工やシミ抜きを依頼した場合は、さらに日数がかかることもあります。特に、ダウンコートやレザーコートなどのデリケートな素材は、専用の洗浄や仕上げ工程が必要なため、1週間以上かかるケースも珍しくありません。また、繁忙期である冬の終わりや衣替えシーズンには、仕上がりまでの期間が長くなる可能性があるため、余裕を持って依頼することが大切です。仕上がりを早めたい場合は、即日仕上げや翌日仕上げに対応しているクリーニング店を選ぶとよいでしょう。

コートのクリーニング頻度の目安

コートのクリーニング頻度は、着用状況や素材によって異なりますが、一般的にはシーズン終了時に1回が目安です。特にウールコートやダウンコートは、汚れや汗が繊維に蓄積しやすいため、毎シーズンごとにクリーニングすることで清潔に保てます。一方、頻繁に着用する場合や雨・雪に濡れた場合は、シーズン中に1〜2回追加でクリーニングすると劣化を防げます。レザーコートは過度な洗浄がダメージの原因となるため、基本的にはシーズンごとに1回、汚れが気になるときのみメンテナンスを行うのが理想です。適切な頻度でクリーニングを行うことで、コートを長持ちさせ、快適に着用し続けることができます。

追加料金が発生する条件とオプションサービス

特殊素材や装飾品やオプションサービスを利用すると、追加料金がかかります。以下でそれぞれのケースを解説します。

特殊素材や装飾品による追加料金のケース

コートのクリーニングでは、特殊素材や装飾品の有無によって追加料金が発生することがあります。たとえば、カシミヤやアンゴラなどのデリケートな素材は、通常のクリーニングよりも慎重な洗浄が必要なため、追加料金がかかるケースが一般的です。また、ファー付きのコートも、取り外しの有無や天然・人工素材の違いによって料金が変動します。さらに、ビーズや刺繍などの装飾が施されているコートは、ダメージを防ぐために手作業での対応が必要となり、追加料金が発生することが多いです。こうした条件を事前に把握し、見積もりを確認することで、思わぬ出費を避けることができます。

オプションサービスの種類と料金

コートクリーニングでは、基本料金に加えてオプションサービスを利用すると、仕上がりの質が向上します。代表的なオプションとして「撥水加工」があり、料金は500〜1,500円程度が相場です。雨や汚れを弾きやすくし、コートの寿命を延ばせます。また、「防虫・防カビ加工」は、シーズンオフの保管に適しており、1,000〜2,000円程度で利用可能です。さらに、高級素材の風合いを保つ「特殊仕上げ」や「しみ抜き」も人気があり、しみの種類によって500円〜数千円かかることも。これらのオプションを上手に活用することで、大切なコートをより長く美しく保つことができます。

クリーニング店選びのポイントと注意点

クリーニング店選びのポイントと注意点には、店の選び方と依頼前の確認事項があります。事前に確認しておいて、最適な状態でコートが返ってくるようにしましょう。

信頼できるクリーニング店の見極め方

信頼できるクリーニング店を選ぶには、まず実績と口コミをチェックしましょう。長年営業している店舗は技術力が安定している傾向にあります。また、GoogleレビューやSNSの評価を確認し、仕上がりの満足度やトラブル対応の評判を見極めることも重要です。次に、料金体系が明確であるかを確認しましょう。不明瞭な追加料金が発生しない店舗は安心して利用できます。さらに、コートの素材に適した洗浄方法を採用しているかもポイント。特に高級素材やデリケートな装飾のあるコートは、専門技術を持つ店を選ぶと良いでしょう。最後に、仕上がり保証や再仕上げ対応の有無も確認すると、より安心して預けられます。

依頼前に確認すべき事項

コートをクリーニングに出す前に、まず料金と仕上がり日数を確認しましょう。店舗ごとに料金体系が異なり、追加料金が発生する場合もあるため、見積もりを取るのがおすすめです。次に、洗浄方法や仕上げの種類をチェック。特にウールやダウン、レザーなどの特殊素材は、適切なクリーニング方法を選ばないと生地を傷める可能性があります。また、シミ抜きや撥水加工などのオプションサービスが必要かも考慮しましょう。さらに、保証制度の有無も重要なポイントです。万が一のトラブル時に再仕上げや補償があるかどうかを事前に確認しておくと安心です。最後に、保管サービスの有無もチェックし、季節ごとの管理まで考えた依頼をしましょう。

コートを長持ちさせるための保管方法

コートを長持ちさせるための保管方法は以下のポイントがあげられます。

  • クリーニング後の適切な保管環境
  • シーズンオフ中のメンテナンス方法

上記のポイントを意識することで、コートが長持ちします。

コートを保管収納する方法は?素材別の保管方法も紹介|キレイナマガジン

クリーニング後の適切な保管環境

コートを長持ちさせるには、クリーニング後の保管環境が重要です。まず、受け取った直後のビニールカバーは外しましょう。通気性が悪いと湿気がこもり、カビや臭いの原因になります。次に、湿気対策としてクローゼットには除湿剤を設置し、直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所に保管するのが理想です。また、型崩れを防ぐために厚みのあるハンガーを使用し、コートが重ならないよう適度な間隔を空けて収納しましょう。さらに、防虫対策として防虫剤を併用することで、シーズンオフでも清潔な状態を保てます。適切な保管が、コートを長持ちさせる鍵となるのです。

シーズンオフ中のメンテナンス方法

シーズンオフ中のコートのメンテナンスを怠ると、劣化が進みやすくなります。まず、定期的にクローゼットを換気し、湿気を防ぐことが重要です。湿気がこもるとカビや臭いの原因になるため、除湿剤の交換も忘れずに行いましょう。次に、月に一度はコートを取り出し、軽くブラッシングすることでホコリを除去し、生地の風合いを保てます。また、防虫剤の効果が切れていないか確認し、必要に応じて交換することも大切です。さらに、保管中にシワがついた場合は、低温のスチームで整えると元の形をキープできます。適切なメンテナンスが、コートの美しさと耐久性を維持する鍵となります。

キレイナでのコートクリーニング実績

高級衣類・高級繊維を得意とするキレイナでは、たくさんの実績があります。実績をほんの一部ですが見ていただきたいと思います。

Burberryのトレンチコート

Before

Burberry トレンチ 全体 B Burberry トレンチ 襟 B Burberry トレンチ ポケット B

長年愛用されている、Burberrysのコートです。

毎シーズン着用後の仕舞洗いにクリーニングには出されていたようですが、襟の汚れが落ちなくなってしまい、どんどん黄ばみ黒ずみがひどくなっていることを悩まれていたようです。さらにポケット周りにもシミが出てしまったためにキレイナへご依頼くださいました。

毎シーズンクリーニングに出されている方も黄ばみや黒ずみがキレイに落とせず悩まれている方も多いですよね。

After

Burberry トレンチ 全体 A Burberry トレンチ 襟 A Burberry トレンチ ポケット A

キレイナでは、パーソナルウォッシュでそれぞれのご依頼品にあった洗い方で全体の汚れや目に見えない皮脂や汗の汚れもしっかりと落とします。シミや黄ばみが残っている部分には、特殊シミ抜きを行います。

今回のコートは襟の黄ばみとポケット周りのシミに特殊しみ抜きを行いました。

バーバリーのコートは撥水加工が施されているものもありますが、長年着用されていると加工が衰えてしまっていることがありますが、キレイナでは追加オプションで撥水加工を行うことも可能です。

撥水加工を行うことで、水溶性・油性ともに汚れを防止することが出来ますので、コートなどアウターにはお勧めです。

参考見積価格&納期目安

  • トレンチコート:11,000円(税込)
  • 特殊シミ処理(襟の黄ばみ・部分シミ):3,300円(税込)~
  • 撥水加工:2,200円(税込)~

合計:16500円(税込)~

納期目安:見積承認後3~4週間程度

JUNKO SHIMADA(ジュンコシマダ)のファーコート

Before

ファーコート 襟 B
ファーコート 毛並み B

素材はウール50%・アルパカ45%・ナイロン5%です。

キレイだったファーの毛並みが失われてしまっている状態です。

他店でクリーニングしてもらったところ、毛先が固くなり風合いまで変わってしまったそうです。

おそらくドライクリーニングが原因だと思われます。

After

ファーコート 襟 A
ファーコート 毛穴み A

キレイナ得意の水洗いで丁寧に汚れを落としていきます。

毛先を傷めないように慎重に様子を見ながら、手洗いで汚れをもみだしていきます。

ドライクリーニングがメインの衣類は、この時点でかなり水が濁ります。

汗や皮脂汚れといった物が残っている証拠です。

再水を入れ替え洗っていきます。

汚れも落ちスッキリしたところで自然乾燥に回します。

乾燥後、ブラッシングで毛先を丁寧に均していきます。

風合いも戻りキレイにすることが出来ました。

ファーコート BA比較
画面向かって左半分が処理前、右半分は処理済
こうして見比べると違いがわかりますね。

参考見積価格&納期目安

  • ファーコート:8800円(税込)

合計:8,800円(税込)

納期目安:見積承認後2~3週間程度

まとめ:コートのクリーニング相場に応じて店を選ぼう

冬場の定番アイテムコートについて、クリーニングが必要な理由や料金相場などをお話してきました。

お気に入りのコートを長く着用するためには、適度なクリーニングが必要です。

コートクリーニングの料金相場は、素材によって異なり、ウールコートは1,500円〜3,500円、ダウンコートは2,000円〜5,000円、レザーコートは8,000円〜20,000円が一般的です。シーズン終了時にクリーニングすることで、汚れや湿気を除去し、コートの寿命を延ばせます。また、即日仕上げやオプションサービスの利用で追加料金が発生することも。信頼できるクリーニング店を選ぶには、口コミや料金表を確認し、適切なメンテナンスを行いましょう。

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