衣類ケアと洗濯

プロが教える!ドライクリーニングと水洗いの3つの違い

モンクレールのダウンジャケットをウェットクリーニング

水洗いとドライクリーニングは、対象となる汚れや衣類が変わってきます。間違って出すときちんと汚れは落とせない事もあります。水洗いとドライクリーニングのどちらで出すべきか、プロのクリーニング業者であるキレイナが解説します。

水を使うか使わないかの違い

ダウンの襟汚れをウェットクリーニング

水洗いとは洗剤・石鹸・漂白剤などを使用し、40度~60度程度の温水で汚れを落とす方法です。水に対して耐久性がある衣類に対して行うので、家庭の洗濯機でも洗濯可能な衣類が対象となります。大まかな枠組みでは洗濯機で洗う事も水洗いの1つと言えます。

ドライクリーニングは有機洗剤(ドライ溶剤と呼ばれる石油系の溶剤で油)を使用して汚れを落とす方法です。水洗い不可や水に耐久性が低い衣類が対象となります。

家庭の洗濯機にドライコースとありますが、これは衣類への負担を減らし丁寧に水洗いするコースなので、ドライクリーニングと同類ではなく、水洗いと同類になります。

水洗いとドライクリーニングで落ちる汚れの種類の違い

食べ物のシミが付いてしまったシャツ

水洗いとドライクリーニングは、洗う素材に対してのアプローチが違うだけと思われがちですが、そもそも落とせる汚れの種類が違います。

ドライクリーニングで落ちる汚れの種類

口紅

油性の汚れである、食用油、ファンデーションや口紅、マジックインキ等を落とす事には向いていますが、水溶性の汚れは落ちません。

一般的に洗濯物の汚れの多くは水溶性の汚れなので、ドライクリーニングで油汚れが取れたとしても、それらの汚れは残ったままとなり黄ばみや悪臭の原因になります。

油汚れは落とせるが水溶性の汚れは落ちず清潔さはない状態と言えます。ドライクリーニングしかした事がない衣類は、これらの汚れが蓄積されて行っていると思って下さい。

水洗いで落ちる汚れの種類

シミの付いたTシャツ

水溶性の汚れである、汗や皮脂による塩分、尿素、乳酸、タンパク質などを綺麗に落とせる他、血液、糖分、果汁、アルコール、タバコの匂いなども落とせる上に油性の汚れも落とす事が可能です。

殆どの場合、汚れは油性と水溶性の複合なので水洗いをしないと本当の意味で綺麗にはなりません。

水洗いとドライクリーニングのメリットとデメリット

白いダウンの袖の汚れを水洗いで落とす

水洗いのメリットとデメリット

メリットは大半の汚れをシッカリ落とせる事です。

ただ、洗濯機で洗ったり、技術が足りない人による手洗いでは、衣類に大きなトラブルを引き起こす事も多いのがデメリットです。

高級品や大切な衣類は高度な技術を要する水洗い「ウェットクリーニング」を専門のクリーニング業者にお願いした方が良いでしょう。

ドライクリーニングのメリットとデメリット

メリットとしては油性の揮発溶剤を使って衣類を乾いたまま洗えるので、型崩れやボリュームダウンや縮みなどのトラブルを避ける事が可能になります。

濡れないのでシワにならずアイロンの仕上げは非常に簡単なのもメリットです。

低コストで大量に洗えるのでクリーニング店ではドライクリーニングを中心に行っているお店が多いですが、前述した通り、水溶性の汚れはほぼ取れないままというのが最大のデメリットです。

更に高品質なお店以外ではドライクリーニング溶剤はフィルターなどで汚れを吸着しながら循環させ再利用していくので、徐々に取り切れない汚れは溜まり、酸化してドライ臭の独特な臭さが残ってしまいまう原因になり、薄っすら黒ずんで汚れた感じに仕上がってしまう事もあります。

加えてドライクリーニング溶剤は 環境汚染の原因になるので徹底管理が義務付けられています。それだけの溶剤ですから、ドライクリーニング後の衣類を着て化学やけどを起こしてしまったり、目が痛くなる、気分が悪くなる等のトラブルも報告されています。

そういう事を避ける為にもドライクリーニング後には最低でも半日程度は陰干しする事をおすすめします。

また、特殊素材だと変形し回復不能になる可能性もあります。

キレイナは特殊な技術を用いた高度な水洗いが可能

白いダウンの袖汚れを水洗いで落とす

水洗いの中でも「特殊な技術を用いた業者による繊維製品の水洗い処理」の事をウェットクリーニングと呼びます。

2016年12月から改定された洗濯マークにも表示される様になったので、ご覧になった事がある方も多いと思います。

ドライクリーニングでしか対応できなかったデリケートな商品なども、キレイナではウェットクリーニングによって汚れを綺麗にできます。