高級ダウンブランドのモンクレール、最高級のダウンだからこそキレイな状態で長く着用したいですよね。そのために必要なのが定期的なクリーニングです!ダウンのクリーニング料金とどういうクリーニング店に出すのがよいのかを解説していきます。
モンクレールダウンについて
モンクレールは、フランスで生まれた高級ダウンの老舗ブランドです。
元々モンクレールは、 グルノーブル郊外の山にある小さな村で登山用のパッド入り寝袋(シェラフ)やテント、ウェアの作成を目的とし作成されたブランドです。そこから発展し、高地で働く従業員のニーズにこたえる形でダウンジャケットを製造したことが、現在のモンクレールのダウンウェアの始まりです。
ヨーロッパの上流階級から愛され続けてきたモンクレールの最高級のダウンジャケットは半世紀たった今でも変わらず人気のブランドとして地位を確立しています。
絶大な人気の理由は『軽さ』『暖かさ』『デザイン性の高さ』にあります。
日本で注目されるようになったのは、テレビCMで人気俳優がモンクレールの『エベレスト』というモデルのジャケットを着用したことがきっかけとされています。当時、人気の高まりに合わせるようにセレクトショップでの取り扱いが増加し、モンクレールの直営店も設立されました。
モンクレールのロゴマークの意味を知っていますか?
ロゴに描かれているのは、フランスの国鳥である「オンドリ」で、配色は「赤・青・白」のトリコロールカラーが選ばれており、フランスのブランドとわかるようにデザインされたロゴとなっています。
モンクレールは必ずクリーニング
高級なモンクレールのダウンだからこそ、長く着用したい。とお考えの方も多いかと思われます。
長く着用するには、生地はもちろんのこと中綿のダウンまでしっかりとキレイな状態を保つことが大切です。
特にモンクレールのダウンのように繊細な生地とダウンを使用しているので、必ず洗濯のプロであるクリーニングに出すことをお勧めしています。
モンクレールのダウンが受け取り拒否や失敗されてしまう理由
クリーニングが必須!とはわかってもクリーニングに持っていったら断られてしまった、ということもあります。
モンクレールのダウンが断られてしまう理由は3つ。
- 中綿のダウンが繊細
- 生地が繊細
- 手間がかかる
中綿のダウンは、ホワイトグースを使用しており、洗い方を間違えてしまうとボリュームダウンにつながってしまいます。充填されているダウンの量も多く、乾燥に時間がかかってしまったり、うまく乾燥が出来な場合があります。
更に使用されている生地も繊細なものが使用されており、誤った方法でメンテナンスを行うと傷や色落ちの原因となることもあります。
そのため、通常のクリーニング店では、他のダウンと一緒に洗うことが出来ないため手間がかかるため断られてしまうことがあります。
3つの理由は、失敗のポイントにもつながってくる内容になります。
モンクレールをクリーニングに出すタイミング
自宅で洗わない方がよいことは、わかったけど。ではどのタイミングでクリーニングに出したらよいのでしょうか。
ほとんどの方は、汚れが目立ってきたタイミングでクリーニングを依頼されてますが、着用前と着用後の年二回のメンテナンスをお勧めしています。
着用後は、シーズンでたまった汚れをしっかりとキレイにするためのクリーニング、仕舞洗いです。
着用前は、衣替えから出してボリュームを復元や汚れ防止にもなる撥水加工などの、着用のためのクリーニングです。
汚れをためずにキレイナ状態を保つことで、劣化のスピードを遅くし着用期間を長くすることが出来ます。
モンクレールをクリーニングに出さないとどうなるのか
クリーニング店で断られてしまったり、家で洗えない。そんな理由等で、モンクレールのダウンをクリーニングに出さないととどうなってしまうのか。
表面的にはキレイな状態であっても中綿のダウンが汗などで汚れてしまっていることがあります。そういう状態を継続していると臭いの原因やシミの浮き出しの原因となってしまいます。
臭いや浮き出したシミは、通常のクリーニングだけでは落とすことが出来ない場合もあります。
更に生地の劣化や変色の原因となることもあります。
長く着用を考えているのであれば、表面的にキレイナ状態でもクリーニングでメンテナンスを行うことをお勧めしております。
モンクレールクリーニングの料金相場
モンクレールをクリーニングに出す場合、気になるのは仕上がりと料金と言われます。
料金については、通常のダウンアイテムで3000円前後が相場となります。
モンクレールのクリーニング料金は、1万円前後が相場でお住いの地域、付属品やアイテムの状態などによって価格は異なりますので、各店舗へお問い合わせいただくことをお勧めしております。
繊細な生地と良質なダウンを使用している、高級ブランドのダウンは、他のダウンクリーニングとは洗い方も仕上げの方法も異なるため料金相場が通常のダウンクリーニングより少し高額となっています。
モンクレールを出すクリーニング店の選び方
お気に入りのモンクレールのダウンをクリーニングに出すクリーニング店はどういうお店がよいのか。モンクレールの特徴にあったお店選びをしましょう。
ウェットクリーニングが得意なお店
生地の状態を見極めてしっかりと汚れを落とすことはもちろんですが、ダウンのボリュームを損なわずに洗い仕上げてくれるお店としてウェットクリーニングが得意なお店を選びましょう。
モンクレールのように繊細な生地を使用している場合は、洗い方を間違えてしまうと生地の破損や色落ちなどが起こってしまうことがあります。なので、生地の状態に合わせたメンテナンスやクリーニングを行ってくれるお店がお勧めです。
中でもウェットクリーニング(水洗い)を得意としているお店でないといけません。ダウンの中綿はドライクリーニングを行ってしまうとボリュームが減ってしまい、暖かさが半減してしまうのです。
ウェットクリーニング(水洗い)を行うことで生地表面についた汚れも中綿のダウンもしっかりと汚れを落とすことが可能です。
キレイナのモンクレールクリーニング事例
キレイナでは、年間5000着ほどのダウンクリーニングを行わせていただいています。中でも一番多いのがモンクレールのダウンです。いろいろなモデルがありますので、その事例をいくつかご覧いただきたいと思います。
事例①白いダウンジャケットの襟周りの黄ばみと黒ずみ処理例
Before
白のモンクレールダウンジャケットですが、襟の黄ばみと袖口の黒ずみなど全体的に汚れなどが目立つ状態でキレイにしてほしいというご依頼をいただきました。
白のダウンジャケットの多くは、襟など直接肌が触れる部分に汚れや黄ばみが出やすいです。
原因は、皮脂や汗が付着してしまい、それが蓄積されて黄ばみや黒ずみへと変化してしまいます。
特に着用後の仕舞洗いの時にはしっかりとした処理が必要となります。
After
キレイナでは、まず全体の『ウェットクリーニング』を行います。
その後、襟の黄ばみや袖口の黒ずみなど汚れがひどい部分へ部分処理を行います。
その後、汚れが付きにくくなる撥水加工を施しボリュームアップ仕上げを行います。
汚れをしっかりと落とすことでダウンのボリュームも復元することが出来、保温効果を復活させることも可能です。
見積料金
- ダウンジャケット 8800円(税込)
- 特殊処理(黄ばみ・黒ずみ処理) 6600円(税込)
- 撥水加工 2200円(税込)
合計:17600円(税込)
ダウンの黄ばみ黒ずみの落としかたに関する記事はこちら
プロが教える!ダウンの黄ばみや黒ずみの落とし方 キレイナマガジン(kileina.jp)
事例②モンクレールのファンデーション汚れと黄ばみのクリーニング例
モンクレールにファンデーションと黄ばみの異なった汚れが付着した際のクリーニング例です。
Before
襟もとにファンデーションの汚れがついてしまい、裾部分には黄ばみが浮き出てきてしまってお困りのモンクレールダウンをご依頼いただきました。
異なった汚れがついている場合、どちらかしか落とすことが出来なかったり、まったく落とすことが出来ないと断られてしまうこともあるようです。
キレイナではそれぞれに合った特殊処理を行ってキレイにしていきます。
After
キレイナでウェットクリーニングの後、襟もとのファンデーションの汚れと裾部分の黄ばみそれぞれに合った特殊処理で部分処理を行いました。
どちらの汚れもすっきりキレイになりました。さらに全体的に汚れが取れて明るくなったように感じますと、お喜びも声もいただきました。
こちらは、汚れ防止にもなる撥水加工を追加でご利用いただいています。
撥水加工でシミの原因となる水分汚れをはじくので、黄ばみなどの予防にもつながります。
見積料金
- ダウンジャケット:8800円(税込)
- 特殊シミ抜き(襟・裾):5500円(税込)~
- 撥水加工:2200円(税込)~
合計:16500円(税込)~
ダウンの黄ばみの落とし方についての記事はこちら↓
プロが教える!ダウンの黄ばみや黒ずみの落とし方|キレイナマガジン (kileina.jp)
事例③モンクレールのダウンコート 裾破れ修理例
キレイナでのモンクレールのダウンの穴や破れ等の修理と補修例です。
※補修については、クリーニングのオプションとなりますので、クリーニングのご依頼と合わせてお申込みください。
Before
こちらのモンクレールのコートは、裾をヒーターで溶かしてしまい、カットして丈を短くしてしまうことも含めてご相談いたたきました。
似寄りの生地での補修もお考えでしたが、範囲が広く似寄り生地よりも裏地を使用させていただくことで補修が目立たなく仕上がるため、裏地での補修をお勧めしました。
After
今回の補修の範囲は広くバック2ブロック・サイド2ブロックの交換、ダウンパックの補修を致しました。
サイドは片側だけだったため、反対側と比べるとどうしても生地の色味の差が出てしまうため、バックのダメージの無い箇所を使用しています。
表地と裏地が全く同じ生地ではなく光の加減で光沢は若干変わりますが、違和感なく仕上がっています。
使用した裏地部分は似寄りの生地で作り直しました。
カットをご希望の場合は、ポケットやフロントのファスナーの付け直しが必要な場合もあります。お見積りの際にご相談ください。
見積料金
- ダウンジャケット:8800円(税込)
- 撥水加工:2200円(税込)
- 修理:31900円(税込)
合計:42900円(税込)
リペアに関する記事はこちら↓
モンクレールのダウンの穴や破れ等の修理と補修例|キレイナマガジン (kileina.jp)
まとめ
お気に入りのモンクレールダウンを長く着用していただくには、定期的なクリーニングメンテナンスが必要です。
●年に2回仕舞洗いと着用前メンテナンスをお勧めしています。
●クリーニングはウェットクリーニングが得意なお店を選びましょう。
プロのクリーニング師が教える、プロが教えるシリーズについても是非ご覧ください。
プロが教える!ダウンが臭い原因と臭い取りや洗濯方法|キレイナマガジン (kileina.jp)
プロが教える!スーツのカビの取り方や予防方法|キレイナマガジン (kileina.jp)