冬場は毎日でも着るダウンコート。特に白色や淡い色のダウンコートは、おしゃれだけど汚れると目立つのが少し難点。ここでは、ダウンに蓄積された黄ばみや黒ずみ汚れの原因や自宅での対処方法や注意点をお伝えします。
ダウンコートの黄ばみや黒ずみの原因

- ダウンコートの黄ばみの原因
ダウンの黄ばみの原因には大きく分けて2種類あります。1つは、汚れやシミの蓄積によってダウンがくすんで見えたり、黄ばんでいるように見えるもの。2つ目は、紫外線による焼けや、色抜けによる変色によって黄色っぽく変色してしまったもの。
- ダウンコートの黒ずみの原因
ダウンの黒ずみの原因の代表的な原因は、大まかに内からの汚れと外からの汚れがります。
1つ目は内から着く汚れ。これは自分の人の汗や皮脂の汚れ。蓄積されてだんだん黒ずんでくる汚れです。
2つ目は外から着く汚れ。ダウンは外で着る代表的なアイテムなので、排気ガスを吸って全体的に黒くくすんできたり、また気付かない間についたスレ汚れが蓄積した汚れがあります。
ダウンコートの黄ばみや黒ずみを落とす時の注意点
ダウンの黄ばみは黒ずみを落とす前に、自宅ではなんともならないものがあります。
それは、変色です。
ほとんどのダウンに使われているポリエステル・ナイロン生地の変色は、何をやっても変わりません。
例えば、「紫外線による焼けで黄色く変色したもの」「長年の使用により、色が抜けて生地が黄色っぽくなったもの」この手のものは、何をやっても変化しませんので自宅で何とかするのはあきらめて、信頼できるプロに相談しましょう。まれに、色掛け等の修復が出来るクリーニング店がありますのでそこで、色を復元してくれる場合があります。
ダウンコートの黄ばみの原因と落とし方

白又は淡い色のダウンコートやジャケットは黄ばみが目立ちます。
特に黄ばみ汚れが発生しやすい襟首の黄ばみ汚れの落とし方について解説します。
襟首の汚れのほとんどは、「皮脂」や「汗」、女性なら「ファンデーション」汚れが蓄積して黄ばんで見えることがほとんどです。
- 「皮脂」や「汗」の汚れは、「洗濯用せっけん」を、ダウンに直接塗って「洗濯ブラシ」で強めにこすって落とします。
- 「ファンデーション」汚れは、「クレンジングオイル」を使って、スポンジ(研磨剤がない)で丁寧にこすりながら汚れを浮き出させて落としていきます。
部分的に汚れを落としたら、大きめの洗面台や湯舟など、広めの容器に中性洗剤(おしゃれ着洗い用)を入れて、やわらかいスポンジなどで軽ーく表面の汚れをおとした後、シャワーでしっかりすすいで全体を洗ってください。
乾燥は、風通しの良い場所で陰干し。ある程度乾燥させた後に、ダウンを裏返して乾燥機で回して、ふっくら仕上げます。
ダウンコートの黒ずみの原因と落とし方




白又は淡い色のダウンコートやジャケットは黒ずみ汚れが目立ちます。
まずは自分の汗や皮脂の蓄積による黒ずみ汚れの落とし、特に汚れが発生しやすい袖口やポケット周りの汚れの落とし方について解説します。
手垢や汚れた手で触れる回数が多い部分の代表が袖口やポケット周り。衣類に蓄積された汚れ。
「洗濯用せっけん」をダウンの汚れた部分に直接塗り込んで、洗濯用ブラシで強めにこすって黒ずみを落とします。
部分的に汚れを落としたら、前項と同じように大きめの洗面台や湯舟など、広めの容器に中性洗剤(おしゃれ着洗い用)を入れて、やわらかいスポンジなどで軽ーく表面の汚れをおとした後、シャワーでしっかりすすいで全体を洗ってください。
乾燥は、風通しの良い場所で陰干し。ある程度乾燥させた後に、ダウンを裏返して乾燥機で回して、ふっくら仕上げます。
プロのダウンの黄ばみや黒ずみのクリーニング方法

ダウンのウェットクリーニング(プロの水洗い)の黄ばみや黒ずみのクリーニング方法を解説します。
プロも自宅で行う方法と同じように、初めに、黄ばみや黒ずみ等、汚れやシミを部分的にキレイに処理してから全体を丸洗いします。当然、プロの場合は設備と使う薬品等が専用のものになるので、短時間でキレイに仕上がります。
プロの部分汚れやシミ、黄ばみの落とす順番を簡単に解説します。
- 固形石鹸(又は洗剤)で表面の汚れをブラッシングで落とす
- 落としきれないシミを、専用しみ抜き剤でシミを落とす
- 黄ばみを蒸気と漂白剤で黄ばみを取り除く
- 全体を水で丸洗い(ウェットクリーニング)を行う
こんな流れで、黒ずみや黄ばみを処理してクリーニングしていきます。
但し、ダウンの「変色による黄ばみ」や「焼けによる黄ばみ」は、腕のいいプロでも対応することが難しいので、紫外線が当たる場所に放置しない、密封されたクローゼットに長期眠らせない等、保管方法には充分気をつけましょう。