ウェットクリーニング例

プロが教える!ダウンジャケットの自宅での洗濯とお手入れ方法

ダウン 水洗い

自宅で洗いたいアイテムの一つ、ダウンジャケットの洗濯方法。知ってそうで知らない日々のお手入れ方法をクリーニングのプロが教えます。ダウンジャケットを長く着ていただけるポイントがたくさんあります。

ダウンジャケットは自宅で洗えるの?

はてな 提案

これからの寒くなる季節に欠かせないアイテムの一つがダウンジャケットですよね。

このダウンジャケットは自宅で洗うことが出来るのでしょうか?結論から申しますと洗うことは可能です。

まずは、洗濯表示を確認し、水洗いが可能なアイテムであることを確認してください。水洗い不可のアイテムについては、家庭での洗濯はお勧めいたしませんので、クリーニングを依頼しましょう。

実際にどう洗うのか?自宅で洗うメリット・デメリットをここからお話していきたいと思います。

自宅で洗うメリットデメリット

ダウンジャケットが自宅で洗えると節約にもなりますしとっても便利そうですよね。

洗い方をご案内する前にまずは、自宅でダウンジャケットを洗うメリット・デメリットをお話します。

メリットデメリット

メリット

水洗いを行うことで、しっかりとキレイになります。

皮脂や汗、汚れの一部は水洗いを行わないとキレイになりません。そのため、自宅で洗うことでドライクリーニングに出すよりキレイになります。

汚れが落ちることで、元の発色を取り戻して色がワントーン明るくなったと思われることが多いです。

更に水洗いで中綿のダウンもしっかりと汚れを落とすことで、ダウンのボリュームを復元して、保温効果を保つことも出来ます。

デメリット

デメリットとしてあげられるのは3つ!

  1. 汚れが残ってしまった。
  2. 臭いがする。
  3. ボリュームがなくなった。

どれも洗い方で改善が出来るデメリットです。

その他のデメリットとしては、そもそも自宅で洗うことが出来ないものを洗ってしまい、縮みや破損がおこってしまう。ということです。

自宅で洗う際は、必ず洗濯表示を確認してくださいね。

ダウンジャケットの失敗しない洗い方

ダウンジャケットなどダウンアイテムは、スピーディーにそして素材に合ったものを使用して洗うことが大切です。洗う前の準備から見ていきましょう。

使い方

洗う前の確認

必ず行っていただきたいのは、洗濯表示タグの確認です。水洗い可能な表示である場合のみ自宅で洗濯を行ってください。

その他、生地の状態を確認し、糸のほつれや、生地の破れや擦り切れがないかも確認しましょう。

取り外しが可能な付属品も外して準備をします。

↓水洗い不可

洗濯表示 水洗い不可

この表記がある場合は、自宅での洗濯はできません。クリーニングの依頼をお勧めいたします。

 

洗剤の選び方

ダウンジャケットを洗濯するとき使用する洗剤ですが、洗浄力が高すぎる洗剤を使用してしまうと中綿のダウンを傷めてしまい、ボリュームダウンの原因となります。

通常洗濯で使用する洗剤でも中綿のダウンには強いものもあります。ダウンアイテム専用洗剤のご使用をお勧めいたしますが、手に入らない場合は、おしゃれ着洗い用の中性洗剤を使用してください。

ダウンアイテム専用洗剤は、生地の汚れはもちろん中綿のダウンの汚れもしっかりと取り除いてくれる等、中綿のダウンにも効果あるものもあります。

キレイナからは、KILEINA WASHシリーズのダウンアイテム専用洗剤『DOWN ITEM WASH』を販売も行っています。

前処理

ダウンの襟汚れをウェットクリーニング

襟や袖など直接肌が触れる部分には皮脂や汗が付着、吸収されています。

前処理で部分洗いを行っておくことで汚れ落ちがよくなります。

用意するもの:洗濯用固形石鹸、使用する洗剤を水に混ぜ溶かしたもの(直接使用するとシミや色落ちの原因になりますので注意してください)、食器用スポンジ(研磨剤の含まれていないもの、ナイロン製などでない洗濯用のブラシ)

  1. 部分洗いする箇所を水を含ませたスポンジで濡らします。
  2. 汚れ部分に洗濯用の固形石鹸をこすりつけ、スポンジで表面の汚れを落とします。この時強くこすりつけすぎないように注意してください。
  3. 汚れがひどい部分や襟・袖口などは、中性洗剤を混ぜ溶かしたものを使用してさらに汚れを落としていきます。
  4. 仕上によく水分を切ったスポンジで表面の汚れを水分とともに簡単でよいので吸い取ります。

前処理としては、表面的な汚れを落としやすい状態を作ってあげる作業を行いました。

内部リンク

プロが教える!ダウンの襟首や袖口の汚れの落とし方 キレイナマガジン(kileina.jp)

手洗い

キレイナのウェットクリーニング

洗濯機で洗う方法もありますが、ダウンパックが破裂してしまったり、生地の破損の原因になってしまうこともありますので、キレイナとしてはお勧めしておりません。

準備するものお湯をためる桶(洗濯機でもOK)、洗濯洗剤、40度以下のお湯

  1. 桶などの容器にお湯と洗剤を入れ、よく混ぜ溶かします。洗剤の量は、洗剤の使用量を確認し、入れすぎないように注意してください。
  2. ダウンを裏返し形を整え、洗剤液の中に空気を抜きながら沈ませていきます。
  3. しっかりと全体が浸かった状態になるまで、優しく何度か押します。こすったり握ったり摩擦が起きるようなことは避けて、しっかりと洗剤液を含ませてください。
  4. しっかりと洗剤液を含んだ状態になりましたら、優しく押し洗いをします。この時に中綿のダウンからも汚れが出てきます。
  5. そのまま5~10分程、つけ込みます。
  6. 水を捨て、押さえるようにして軽く水を切ります。
  7. 洗濯機の脱水機能を使用して脱水します。短時間の脱水を繰り返し行い完全に水滴が落ちてこない状態まで脱水してください。

一気に脱水してしまうとダウンパック内の水分が外に出ようとする力の方が生地の強度より大きくなってしまい、ダウンパックが破裂してしまう可能性があります。脱水は1分程度の脱水を繰り返し行うようにしてください。

乾燥方法

洗濯機

乾燥は、出来るだけ時間をかけずに完全乾燥をすることが大切です。

  1. 形を整えて、しっかりとしたハンガーにかけて日陰干しを行います。
  2. 時々、両手でダウンパックを挟み込むように叩いて空気を含ませるようにダウンをほぐしていきます。
  3. 7割ほど乾いたところで、乾燥機で使用できるネットにファスナーを閉じた状態で入れます。
  4. ダウンと一緒にドライヤーボールを入れて完全に乾燥させてます。

ファスナーを閉じて入れることで、傷や擦れを防ぐことが出来ます。金具などがある場合も同様に閉めてから乾燥機にいれるようにしましょう。

ドライヤーボールがない場合は、靴下でボールを作って代用しても構いません。

誤った乾燥方法で乾燥させてしまうと型崩れやボリュームダウン、臭いの原因にもなりますので注意してください。

内部リンク

プロが教える!失敗しないダウンの上手な脱水と乾燥機のやり方 キレイナマガジン(kileina.jp)

ドライヤーボールは、形状も材質もいろいろな種類のものがあります。

使用することで素早く乾燥させる効果や、洗濯ものの絡まりを防ぐ効果などもあります。

ダウンの乾燥で使用するドライヤーボールは、ウール製の物またはフェルト状の物をお勧めします。

ウール製やフェルト状のものは、生地に余計な負担をかけず中綿を叩きボリュームを復元する効果があります。

また、ウール製のものはボール自体が水分を吸収して衣類を素早く乾かす効果もあります。

ドライヤーボール

参考画像:ニトリ ウールドライヤーボール

注意点

必ず自宅で洗濯する前に洗濯表示の確認をしてください。

洗濯機のドライコースでも、水を使用するため水洗い不可の表示の場合は、自宅で洗わないように注意してください。

お手入れ方法

頻繁に洗濯を行うわけにもいかないダウンアイテムですが、日々のお手入れなどでキレイナ状態を保つことも出来ます。

日々のお手入れや、衣替え時のポイントも見ていきましょう。

ダウン 日陰干し

日々のお手入れ

冬場着用することが多いのがダウンアイテムです。寒い時期なので汗が付着して汚れるなんて思いもしない方が多いかもしれません。

でも実は、暖房の影響や動くことによって、襟や脇、背中などに汗をかいておりダウンに蓄積されていることが多いです。

そのため、着用後にすぐクローゼットなど空気がこもりやすい場所に保管してしまうと、汚れの浮き出しや、カビ、変色がおこってしまいます。

着用後は、ブラシなどで表面の埃や汚れを落とし、直射日光が当たらない風が通る場所で乾燥させてあげましょう。

襟や袖口など直接肌が触れる部分や汚れが付着してしまった部分は、硬く絞った濡れタオルなどで表面を拭きとってください。※ウール素材のものはクリーニングに出してください。風合いが変化してします可能性があります。

その後は、しっかりと陰干しで乾燥させてください。

日常にこまめなメンテナンスを行っていただくことで、生地への負担を減らし長く着用していただけるようになります。

仕舞洗い

衣替え時に行うのが仕舞洗いです。この仕舞洗いは、出来るだけ洗濯のプロであるクリーニング屋に任せていただくことをお勧めしております。

ワンシーズン着用し、汚れ・皮脂・汗がダウンに蓄積された状態ですのでしっかりとクリーニングメンテンナスを行うことで次のシーズン出してきてすぐに着用していただけます。

クリーニングに出さずに仕舞洗いをする際、しっかりと汚れを落とし、必ず完全乾燥が必須となります。

お天気が良い空気が乾燥している日に衣替えは行うようにしましょう。

汚れ・皮脂・汗が残ったまま長期保管してしまうとカビや変色、異臭、虫食いなどのトラブルが起きやすい状態となります。

トラブルが起きてからのクリーニングでは、元に戻すことが出来ない可能性もありますので大切にしたいアイテムは必ず仕舞洗いを行いましょう。

保管方法

クローゼットなどに吊りで保管する場合は、不織布等通気性の良い埃除け用のカバーをかけて保管をしましょう。

箱などに入れて保管する場合、密閉してしまう容器ではなく、不織布や麻などで出来たBOXの使用をお勧めしています。

クリーニングから返ってきたままのビニールのカバーや密閉してしまう容器で保管してしまうと、中に空気がこもってしまい変色やカビの原因になることがありますので注意してください。

保管場所の換気も大切です。月に一回程度でもクローゼットなど保管場所をしっかりと換気しましょう。

空気の流れができにくい環境の場合は、サーキュレーターや除湿器などを使用することも有効です。

まとめ

ポイントを押さえると思いのほか簡単に洗うことが出来るダウンジャケットです。

今回は失敗しないためのポイントがいくつかありましたので確認しておきましょう。

  • 洗濯表示タグで水洗い可能かどうかを確認する。
  • 洗剤を選ぶ。ダウン専用洗剤または、おしゃれ着用の中性洗剤を使用する。
  • 洗濯機で洗うとダウンが破裂することもあるので注意が必要。
  • 脱水も同様に注意が必要です。
  • 乾燥は、ダウンをほぐして空気を含ませるように素早くしっかり完全乾燥をしましょう。
  • 日々のお手入れも欠かさず行うことで傷みにくく長く着用できます。

お気に入りのダウンジャケットを正しく自宅で洗濯して、冬の寒さを乗り切りましょう。

プロのクリーニング師が教える、プロが教えるシリーズについても是非ご覧ください。

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