寒い季節に欠かせないダウン製品。しかし、シーズン中の汚れや汗が蓄積すると、保温性の低下や劣化を招くことをご存じですか?適切なクリーニングを行うことで、ふっくら感を保ち、ダウンの寿命を延ばすことができます。
本記事では、ダウン製品のクリーニングが必要な理由、自宅での洗濯方法、プロのクリーニングの活用法、適切な保管方法まで徹底解説。シーズン終了後だけでなく、着用中のケア方法も紹介するので、大切なダウンを長く愛用するためにぜひ参考にしてください。
ダウン製品のクリーニングが必要な理由
「目立つ汚れもないので、そのまま冬物の衣替えで保管している」という方も多いかと思われますが、目に見えない汗や皮脂汚れがダウンの中綿などに蓄積されている可能性があります。目に見えない汗や皮脂は、シミ・カビ・変色など大きなトラブルの原因となりますので、他の衣類同様に必ず衣替え時に仕舞洗いを行いましょう。
ダウン製品のクリーニングが必要な理由は、特性と汚れによる影響、クリーニングによる寿命延長効果があげられます。上記のポイントをそれぞれ開設します。
ダウンの特性と汚れの影響
ダウン製品は軽くて暖かいのが特徴ですが、羽毛の間に空気を含むことで高い保温性を発揮します。しかし、汚れや皮脂が蓄積すると羽毛が絡まり、空気を含みにくくなり、保温力が低下します。さらに、湿気を吸収しやすいため、適切にケアしないとカビや臭いの原因に。表面の汚れだけでなく、内部に染み込んだ汗や皮脂もクリーニングでしっかり落とすことが重要です。適切な洗浄を行えば、ふんわりとした状態を保ち、ダウン製品を長持ちさせることができます。
クリーニングによるダウンの寿命延長効果
ダウン製品は適切なクリーニングを行うことで、寿命を大幅に延ばせます。汚れや皮脂が蓄積すると、羽毛が固まり空気を含みにくくなり、保温性が低下します。しかし、定期的にクリーニングをすることで、羽毛がふんわりと復元し、ダウン本来の暖かさを維持できます。また、カビや雑菌の繁殖を防ぐことで、生地や内部素材の劣化を抑えられるのも大きなメリット。プロのクリーニングを活用すれば、洗浄とともに撥水加工や抗菌処理も可能で、長く快適に着用できます。
ダウン製品のクリーニング方法
ダウン製品のクリーニング方法を自宅とサービスの活用に分けて解説します。それぞれの特徴を把握することで、適切な方法を選べます。
自宅で洗濯する場合
自宅でダウン製品を洗濯する際は、適切な方法を守ることが重要です。まず、洗濯表示を確認し、洗濯機で洗えるかをチェックしましょう。洗濯機を使用する場合は、必ずネットに入れ、手洗いコースやドライコースを選びます。洗剤は中性洗剤や専用洗剤を使用し、柔軟剤は避けましょう。すすぎ残しを防ぐため、十分にすすぐことも大切です。乾燥時は平干しし、途中で軽く叩いて羽毛を均等にほぐします。仕上げに低温の乾燥機を使用すると、ふんわり感が戻ります。
プロのクリーニングサービスに依頼する場合
ダウン製品を長持ちさせるためには、プロのクリーニングサービスを活用するのが最適です。専門店では、羽毛を傷めずに汚れを落とす専用の洗浄技術を用いるため、自宅洗濯よりも安全で効果的。さらに、撥水加工や防カビ処理などのオプションを利用すれば、ダウンの機能性を維持できます。また、ボリュームを保つための専用乾燥機を使用することで、ふんわりとした仕上がりに。特に高級ダウンやアウトドアブランドの製品は、プロの手に任せることで品質を長く保つことができます。
ダウンは水を使うウェットクリーニングが得意な店に依頼しよう!|キレイナマガジン
ダウン製品のクリーニング頻度とタイミング
ダウン製品のクリーニング頻度は、一般的には使用シーズン終了後です。シーズン中にケアする場合もあわせて解説します。
シーズン終了後のメンテナンス
シーズン終了後のダウン製品のメンテナンスは、来シーズンに向けて重要なケアのひとつです。冬の間に溜まった汚れや汗、皮脂を取り除くことで、ダウンのふんわり感や保温性を維持できます。シーズンが終わったタイミングでクリーニングを行うことで、汚れが定着する前にしっかりと落とすことができます。また、湿気やカビを防ぐため、クリーニング後はしっかり乾燥させて保管しましょう。クリーニングを終えたダウン製品は、収納時にも風通しの良い場所で保管することで、長期間清潔で快適に保つことができます。
シーズン中のケアと注意点
シーズン中のダウン製品のケアは、汚れやダメージを防ぐために重要です。外出後に軽く汚れを落とすことを習慣にし、シミや汚れがひどくなる前に早期に対処しましょう。汚れが目立つ場合は、部分的に手洗いをするか、専門のシミ抜き剤を使用するのが効果的です。ただし、頻繁にクリーニングを行うのは、ダウンを傷める原因となることがあるため、過剰な洗濯は避けましょう。また、ダウン製品は湿気を吸いやすいため、使用後は風通しの良い場所で乾燥させることが大切です。シーズン中に適切にケアをすることで、クリーニングの負担を軽減し、ダウンの機能性を保つことができます。
ダウンクリーニングの料金が安いタイミング
多くのクリーニング店では、シーズン終了直後の3月から4月にかけて、冬物衣類の割引キャンペーンを実施しています。 この時期にクリーニングに出すことで、通常よりも安い料金でサービスを利用できる可能性があります。
また、宅配クリーニングでは、衣類をまとめて出すことで一着あたりの料金が安くなるパック料金を提供している場合があります。 ダウンジャケットを含む複数の衣類をまとめて依頼することで、コストを削減できる可能性があります。ただし、クリーニング店や地域によって料金やキャンペーン内容は異なります。 繁忙期には仕上がりまでの時間が長くなることもあるため、余裕を持って依頼することをおすすめします。
Point:
- シーズン終了直後(3月〜4月)にクリーニングに出す
- オフシーズン(春〜夏)や季節の変わり目を狙う
- 宅配クリーニングのパック料金を利用する
受付してもらってもキレイにならなかった。ダウンのボリュームが減った。などのトラブルもあるため、しっかりとした実績のあるクリーニング店を選ぶようにしましょう。
クリーニング店の選び方は、下記の記事を参考にしてみてください。
キレイナへの依頼でお得な時期
キレイナでは、モンクレールやカナダグースなどのダウンコートやダウンジャケットを年間15000点以上クリーニングメンテナンスを行っております。
ダウンコートやダウンジャケットのクリーニングだけでなく、高級ブランド・高級繊維等取り扱いが特殊な素材やデザインのクリーニングメンテナンスを行えます。
年間通して、クリーニングの基本料金に変わりはありませんが、依頼が集中する3~6月には、クリーニングメンテナンス前の見積もりに1~2か月程度お時間を頂戴することがあります。3~6月以外の月はダウンコートやジャケットのクリーニングのみのご依頼で、見積迄1週間程度、クリーニング作業に2~3週間、スムーズな取引が出来ましたら1か月程度でお手元へお届けすることが可能です。
ダウンコートやダウンジャケットに関しては、依頼が込み合う3~6月には納期が遅くても大丈夫な方向けのクーポンの発行を行ったり、秋の寒くなる前の時期には、早割のクーポンなどの発行を行っています。
その他のアイテムクーポンやオプションクーポンなどを含め月に2回、メルマガやLINEでクーポンを発行させていただいております。
お得なクーポンを利用して、キレイナをお試しいただくことも可能です。
ダウンのクリーニング料金

ダウンコートやダウンジャケットのクリーニング料金は、一般的なクリーニング店で依頼する場合、2000~3500円が相場と言われています。
モンクレール等、高級ダウンは洗い方や仕上げ方法が異なるため専門のクリーニングが必要となります。そのため高級ダウンクリーニングは、8000~10000円がクリーニング料金の相場となります。クリーニングに依頼するアイテムが、コート・ジャケット等形によっても料金が異なる場合があります。その他、シミや汚れがひどい場合やカビが生えてしまっている場合などは特殊処理料金が必要な場合もございます。
料金相場に大きな幅があるため、ご依頼されるクリーニング店に問合せされることもお勧めいたします。
キレイナへのご依頼の際は、キレイナホームページのpriceを参考にしてください。
キレイナでは、すべてのダウンアイテム(ベスト以外)をダウンコートとし、着丈によってショート・ミドル・ロングと価格分けをさせていただいております。
【料金表ダウン】
コート(ミドル/身丈60~90cm) 12,100円(税込)
コート(ロング/身丈90cm~) ¥13,200
ベスト 7,700円(税込)
※上記クリーニング基本料金にシミや汚れ・黄ばみなどが見られる場合は、特殊処理料金を頂戴しております。料金の詳細は、実際の商品を拝見してからのご案内となります。
汚れ防止となる撥水加工や消臭&防カビ加工などの追加オプションも用意させていただいております。
【オプション料金】
汚れ防止&撥水加工 2,200円(税込)
消臭&抗菌・防カビ加工 2,200円(税込)
トータルケア(撥水・消臭・抗菌)3850円(税込)~
【送料】
往復送料2,750円(税込)
合計金額11,000円以上で往復送料無料
※北海道・沖縄・離島は別途送料2,750円追加でかかります。
詳しくは、キレイナホームページのprice をご覧ください。
ダウン製品を長持ちさせるための保管方法
ダウン製品を長持ちさせるには保管方法が重要です。以下で適切な保管環境と保管中に注意すべきポイントを解説します。
クリーニング後の適切な保管環境
ダウン製品を長持ちさせるためには、クリーニング後の保管環境が重要です。まず、ダウンジャケットやコートは湿気を避け、風通しの良い場所で保管することが基本です。密閉された場所での保管はカビや臭いの原因となるため、通気性の良い収納袋を使用するのが効果的です。さらに、ダウン製品を畳んで収納するのではなく、軽く吊るして保管することで、羽毛の圧縮を防ぎ、ふっくら感を保つことができます。直射日光を避け、温度が安定した場所に保管することで、ダウンの劣化を防ぎ、次シーズンまで快適な状態を維持できます。
保管中に注意すべきポイント
ダウン製品を保管する際には、いくつかの注意点があります。まず、湿気がダウンにダメージを与えるため、湿気の多い場所や閉め切った場所での保管は避けましょう。湿気を防ぐために、防湿剤やシリカゲルを使用するのも効果的です。また、保管時には直射日光を避け、温度差が少ない場所に置くことが大切です。極端に高温や低温の場所は、ダウンの素材が傷んだり、羽毛が固まる原因となります。さらに、収納袋やカバーに入れる際は、きつく絞らないようにして、羽毛が潰れないように配慮しましょう。適切な保管方法でダウンの品質を守り、長期間にわたり快適な状態を保つことができます。
お気に入りのダウンジャケット長く着るための保管と収納方法|キレイナマガジン
ダウン製品のクリーニングに関するよくある質問
ダウン製品のクリーニングに関するよくある質問は以下のとおりです。
- 自宅で洗濯できないダウンの見分け方
- クリーニング後にダウンがペタンコになった場合の対処法
上記の疑問を解消しておくことで、ダウンを長持ちさせやすくなります。
自宅で洗濯できないダウンの見分け方
自宅で洗濯できないダウン製品を見分けるには、いくつかのポイントをチェックすることが重要です。まず、製品のタグに記載されている洗濯表示を確認しましょう。「手洗い不可」や「ドライクリーニングのみ」と記載されている場合、そのダウン製品は自宅での洗濯には適していません。また、ダウンの詰め物が高品質な羽毛であれば、家庭用洗濯機での洗濯は羽毛の変形やダメージを引き起こすことがあります。次に、ダウンジャケットやコートの表面がデリケートな素材で作られている場合も、自宅洗濯は難しいことが多いです。これらの製品は、専門のクリーニング店に依頼することで、最適なケアが受けられます。
クリーニング後にダウンがペタンコになった場合の対処法
クリーニング後にダウンがペタンコになった場合、まずは乾燥機を使ってみましょう。低温で乾燥機にかけることで、羽毛が再びふんわりと膨らむことがあります。乾燥機にボールを数個入れると、ダウンの羽毛が均一にほぐれ、さらに効果的です。ただし、乾燥機にかける前に必ずダウン製品のタグを確認し、低温で乾燥可能かどうかをチェックしてください。もしタグに乾燥機使用が不可と記載されている場合、風通しの良い場所で自然乾燥を行うことをお勧めします。この際、製品を時々軽く叩くことで、羽毛が戻りやすくなります。それでも改善されない場合は、専門のクリーニングサービスに相談するのも一つの方法です。
キレイナでのダウンクリーニング事例
モンクレールの黒ずみ汚れのクリーニング例
キレイナにご依頼がありました、モンクレール(MONCLER)のダウンジャケットの袖口周りの黒ずみ汚れのクリーニング例です。
Before

白のモンクレール(MONCLER)ダウンジャケットですが、袖口にかなりの黒ずみ汚れが見られます。
何度かクリーニングには出されていたようですが、しっかりキレイにならずどんどん黒ずみがひどくなってしまったということです。
こういう黒ずみ汚れは、ドライクリーニングではキレイに落としきることが出来ないため、しっかりキレイになっていなかったのではないかと思われます。
After

キレイナでは、しっかりと黒ずみを落とすために前処理として部分洗いを行い、ウェットクリーニングで中綿のダウンもしっかりと洗います。その後、汚れが残っている部分は部分的に特殊処理を行うことで汚れを落としてキレイにします。
更に汚れ防止にもなる撥水加工を追加でご依頼いただきましたので、撥水加工で仕上げをさせていただいております。
参考見積価格&納期目安
- ダウンコートM 12,100円(税込)
- 特殊処理(袖口汚れ処理) 3,300円(税込)~
- 撥水加工 2,200円(税込)~
合計17,600円(税込)~
納期目安:見積承認後4週間程度
モンクレールのダウンに付いた黒ずみ汚れクリーニング例|キレイナマガジン
カナダグースダウンのカビ取りクリーニング例
カナダグースのダウンに生えてしまったカビを、キレイナで綺麗にカビ取りを行ったクリーニング例です。
カビは単に洗い落とすだけではなく、きちんと特殊処理しないと再度生える事も多く、シミの様になってしまう事もあるので、技術力の高いクリーニング業者に任せましょう。
Before

カナダグースのファー付きダウンジャケットですが、ポケットにチョコレートを入れている事を忘れて放置した状態だった様で、溶けたチョコレートがビッシリとポケットの内側に付いてしまっています。
そのチョコレートのシミは大きな問題ですが、それ以上にチョコレートがある状態を放置した為に、腐食してビッシリとカビが生えてしまっている状態です。
この状態だとチョコレートのシミや、カビを綺麗に落とすのは無理だろうと捨ててしまう方もいらっしゃるかも知れませんが、高級ダウンとなると勿体ないので、ぜひ1度キレイナにご相談下さい。
After

キレイナでウェットクリーニングと染み抜きやカビ処理の特殊処理を行いました。ウェットクリーニングで先ずは全体の汚れをシッカリ落とします。
カビは根本からしっかり除去しないと、また直ぐに生えてしてしまうので慎重に除去していきます。また、チョコレートのシミも染み抜きにより全て取りました。
写真を見ても分かる様に、ここにチョコレートのシミやカビがビッシリあったと分からない様に、元の白い状態になっています。
参考見積価格&納期目安
- ダウンコートM 12,100円(税込)
- ファー付き 2,200円(税込)~
- 特殊処理(部分しみ抜き・カビ処理):3,300円(税込)~
- 汚れ防止&撥水加工:2,200円
合計:19,800円(税込)~
納期目安:見積承認後4週間程度
カナダグースの『キレイナ』ウェットクリーニング事例|キレイナマガジン
まとめ:ダウンを適切なクリーニングで長持ちさせよう
ダウン製品を長持ちさせるためには、適切なクリーニングと保管が欠かせません。汚れや汗が蓄積すると、保温性が低下し、ダウンの寿命が短くなります。自宅での洗濯は注意が必要で、適切な洗剤や方法を選びましょう。プロのクリーニングを活用すれば、より安全にダウンの機能を保つことができます。また、シーズン終了後のクリーニングや、日常的なケアも重要です。クリーニング後の保管環境にも注意し、湿気や直射日光を避けることで、ダウンを長く快適に使用できます。
キレイナでのダウンアイテムクリーニング実績などは下記の記事を参考にしてください。
モンクレールのダウンに付いた黒ずみ汚れクリーニング例|キレイナマガジン(kileina.jp)
カナダグースダウンのカビ取りクリーニング例|キレイナマガジン(kileina.jp)

