衣類にできる毛玉、デザイン性を損なってしまったりして着用に困ることが多いため、相談も多いトラブルです。クリーニングでの毛玉処理は、何が違うの?料金は?などを解説します。
毛玉が出来る原因は?
そもそも毛玉が出来るのはなぜなのでしょうか?
衣類に出来る毛玉の原因は、着用による摩擦や洗濯時の摩擦。生地同士または、生地と小物や体、他の衣類などとの摩擦によって毛玉は出来てしまいます。
生地同士などがこすれることによって、静電気が発生し生地表面の繊維が絡まり合い、繰り返し摩擦が起こることによって、繊維の絡まりが毛玉へと変化していきます。
衣類同士だけではなく、着用時にバッグなどの小物とこすれることなどでも生地のこすれ同様に毛玉は出来ます。
着用以外でも洗濯機で選択の際に他の衣類などとの摩擦によって毛玉が出来てしまうことがあります。
毛玉の予防方法
生地の摩擦によって出来る毛玉を予防する方法はあるのでしょうか?
摩擦をなるべく避け、生地表面の繊維を落ち着かせておくことで毛玉を予防することが可能です。
洗濯時の毛玉の予防方法
- 洗濯前に裏返しにする。
- ぴったりサイズの洗濯ネットに入れる。
- パイル地のものとは一緒に洗わない。
- 適正な洗濯洗剤を使用する。
- 柔軟剤を適量使用する。
- 洗濯機のドライコース等、優しく洗うコースを使用する。
着用時表となる面を守ることが必要なので、裏返しにして洗濯ネットに入れるようにしましょう。
洗濯ネットは、ゆとりがあるものだとネット内で動いてしまい摩擦の原因となります。ゆとりがある洗濯ネットの場合は、ゆとりの部分をゴムで縛ってぴったりサイズにして、中の衣類が動かない状態を作ってあげましょう。
パイル地等生地に凹凸があるものは、過度な摩擦を起こしてしまうため、毛玉が起こりやすい衣類とは別で洗うようにしましょう。
ニット専用やおしゃれ着洗い用などの生地・繊維・アイテムにあった洗濯洗剤を使用しましょう。柔軟剤は繊維をコーティングし毛玉要望効果もありますが、過度に使用してしまうと生地の劣化の原因となる場合がありますので適量の使用をお勧めいたします。
毛玉予防には、手洗いが一番お勧めですが、洗濯機についているドライコースなどの優しく洗うコースを使用するのもお勧めです。
摩擦を避ける洗濯方法に見直ししてみてください。
日々のメンテナンスで毛玉予防
洗濯時はもちろんですが、着用時に出来てしまう毛玉の予防方法は?
- 着用後はブラッシングを行う。
- 毛玉予防スプレーを行う。
- 毎日同じ服を着ない。
着用後は、毛玉取りブラシや衣類用のブラシで繊維の絡まりをほぐしておいてあげることで、毛玉予防につながります。
着用の際は、繊維をコーティングし摩擦を軽減してくれる毛玉予防スプレーを使用する。
毎日同じ服を着ることで、繰り返し摩擦を起こし毛玉が起きてしまいます。連続し着用することで洗濯回数も増えてしまいます。お気に入りの服だとしてもお休みさせてあげることで長く着用することにつながりますよ。
素材やアイテムにあった、洗濯洗剤はキレイナでも販売中です。
『KILEINA WASH』シリーズは、それぞれのアイテム・繊維・用途に合わせた洗濯洗剤です。
毛玉ができやすいニットなどに適した洗剤『DELICATE WASH-Winter』は、生地の風合いを保ち仕上げることが出来る洗濯洗剤です。
KILEINAでニット・セーターを洗う際に使用している洗剤を家庭でも使用しやすい配合にしてある『DELICATE WASH-Winter』は、縮みを防ぎ・縮みを戻す効果のあるアミノシリコンを配合してあります。
アミノシリコンにより、繊維の絡まりを防ぐ効果があり毛玉予防にもつながります。
ニット・セーターの洗濯洗剤選びに迷った時には、ぜひKILEINAの『DELICATE WASH-Winter』をお試しください。
毛玉の自宅でのメンテナンス
毛玉は、生地繊維の一部が絡まり合って出来てしまいますので、出来てしまったらから取り除いてしまえばよいというものではありません。
出来るたびに取り除くを繰り返すと繊維がやせて、生地が薄くなってしまい破れやほつれの原因となることがあります。
まずは、予防同様に衣類用のブラシで毛玉をほぐしてあげましょう。毛並みを整えることで毛玉をなくし、予防にもつながります。
ブラシだけでは改善されない部分は、毛玉取り専用の道具(毛玉取り機)を使用して、毛玉を取るようにしてください。
ハサミなどを使用してカットしてしまうと繊維を傷つけてしまうことがありますので注意が必要です。
自宅での毛玉取りやメンテナンスが難しい場合は、衣類の取り扱いのプロであるクリーニング屋さんにお任せしましょう。
クリーニングでの毛玉メンテナンス
自宅でのメンテナンスとクリーニングでの毛玉メンテナンスの違いはいったい何なのでしょうか?洗い方、仕上げの方法に違いがありますので、自宅で無理なメンテナンスを行う前にクリーニングにお任せすることも検討してください。
キレイナでの毛玉メンテナンス方法
自宅で行うメンテナンスをさらに細かく繊維によって作業・洗剤・道具を変えて行うことが可能なのがクリーニングのメンテナンスになります。
まずは、しっかりと生地・繊維の汚れをそれぞれの繊維にあった洗剤(溶剤)を使用し汚れを落とします。さらに繊維に合わせた仕上げ剤を使用し繊維の摩擦を軽減する仕上げを行います。
クリーニング後は、ウール用・カシミヤ用等繊維に合わせたブラシで表面を整えていきます。繊維ごとにブラシがあり、毛先の形状が異なるため、生地への負担が少なく繊維を整えることが可能です。
それでも残っている毛玉は、手作業でカットしていきます。はさみやかみそり歯を使用して、毛玉部分のみを取り除く作業を行います。
繊維への負担をなるべく少なく、毛玉部分のみをメンテナンスするため、繊維がやせてしまう等の劣化が起こりにくい方法をとっています。
キレイナでの事例
キレイナでの毛玉メンテナンス方法をお伝えしましたが、実際に行われた作業事例をいくつかお知らせいたします。見積もり金額や納期など参考になさってください。
事例1:ウールコートのクリーニング
Before
紳士物のウールコートです。
お気に入りの一着で、仕事の際には必ず着用していくそうです。
皮脂汚れや整髪料等が原因で、襟周りの汚れが目立ちますね。
コートの襟部分は、シャツなどの他衣類との摩擦による毛玉ができやすい部分です。
毛玉に汚れが付着することで、さらに汚れが目立ってしまうこともあります。
大切に着用していても、毎日の汚れは蓄積されるので、しっかりクリーニングやメンテナンスをして下さいね。
After
まずはキレイナ得意の水洗いでキレイにしていきます。
その後、特に汚れのひどかった首周りを重点的にキレイにしていきます。
毛玉も出来ているのでキレイに取り除き、最後にプレスによる仕上げでコート全体のフォルムを整え完了です。
参考見積価格&納期目安
- コート:7700円(税込)
- 特殊処理(襟部分シミ処理):3300円(税込)~
- 特殊処理(襟・脇部分毛玉処理):2200円(税込)~
合計:13200円(税込)~
納期目安:見積承認後3週間程度
まとめ
毛玉が出来てしまうことで、デザイン性が崩れてしまい、汚れていないのに汚く感じてしまうため、気持ちよく着用することが出来なくなってしまいます。
まずは、しっかりと自宅で毛玉予防し、出来てしまった毛玉出来るだけ生地に負担をかけないメンテナンス方法で取り除くようにして、お気に入りの洋服を気持ちよく長く着用できるようにしましょう。
どうしても自宅では難しいという時は、洗濯・繊維のプロであるクリーニングに依頼するようにしましょうね。
この他、自宅での洗濯についての記事はこちら
汚れのパターン別!ダウンコートを自宅での洗濯する方法|キレイナマガジン(kileina.jp)
ワイシャツなどシャツ類に黄ばみが!プロが教える落とし方|キレイナマガジン(kileina.jp)
プロが教える!スーツのカビの取り方や予防方法|キレイナマガジン(kileina.jp)