自宅でできるファッションケアガイドKileina Magazine
衣類ケアと洗濯

プロが教える!ダウンを自宅でしみ抜き方法と注意点

ここでは、「ダウンに汚れがついてしまった。」「気づいたらシミになってしまった。」そんなときの対処法や、自宅でできるしみ抜きの方法や注意点を解説します。

ダウンのシミの原因

まずは、ダウンの「汚れ」と「シミ」について、簡単にお伝えしておきます。

衣類の上(表面)に乗っているものを「汚れ」と言います。そして、表面にあった「汚れ」が、時間が経つと共に衣類の繊維の中に「シミ」込んでしまった状態を「シミ」と言います。

そして、更に時間が経って酸化していくことで「シミ」が「黄」ばんできたり、「変色」したりして、どんどんキレイに戻すことが難しくなります。

時間が経って定着してしまったシミや、黄ばんだり、変色したりしてしまうと、自宅でキレイにするのが難しくなるので、汚れが付いたと思ったらすぐに対処しましょう!!処理は早ければ早いほどいいです。

ここで、ダウンのよくある汚れやシミの種類3つを上げます。

  1. 襟首・袖口の皮脂・汗じみの汚れ
  2. 食べこぼしのシミ
  3. ダウンの水じみや輪じみ

他には、ポケット周りの黒ずみや表面のスレ汚れなども多いですが、ここでは上記の3つについて自宅で出来る対処方法をお伝えします。

ダウンのシミ抜きをする時の注意点

まず確認してほしいのが洗濯表示です。「手洗い可」又は「家庭洗濯可」の表記があるかどうかも確認して下さい。両方とも×(不可)の場合は、クリーニングのプロに頼みましょう。

まず、汚れやシミがついたら、何よりも大事なのは出来るだけ早く対処すること。「スピード」が一番大事。時間が経つにつれて難易度と危険度が上がります。

また、ダウンを自宅で汚れやシミを処理する場合、極力ダウンの表面でシミや汚れを落とすように心がけましょう。ダウンウェアは、分厚い分ダウンの中まで洗剤や石けんが入り込んでしまうとすすぐのが大変なんです。ここでも、作業を手早く済ますこともコツです。

ダウンの皮脂や汗じみのシミ抜き方法

襟首や袖口の汚れやポケット周りの汚れは、何度も直接肌に触れることで「皮脂」や「汗」の汚れが蓄積してできたものがほとんどです。

ここで必要なのは、「洗濯用の固形せっけん」と「洗濯用ブラシ(100均でも売ってます)」です。浴槽などの水にぬれてもいい場所で、汚れ部分に「石けん」を直接塗りこんで、素早くブラッシングして素早く汚れを落とします。

何度か作業を繰り返してキレイになった時点で、ぬるま湯(30~40℃)でシャワーで石けんを流していきましょう。

その後は、必ず全体を洗濯用中性洗剤(オシャレ着洗剤)で手洗いしましょう。

皮脂や汗じみは、積み重なったシミ汚れなので衣類の繊維にしみこんだ汚れです。繊維を傷めない程度に強めにブラッシングして汚れやシミをかき出しましょう。

ダウンの食べこぼし等の油汚れのシミ抜き方法

ダウンを着ながら出店で「たこ焼き」を食べたらソースがついた。みたいな経験、ありますよね。ソース、マヨネーズ、醤油、コーヒー等のシミです。

シミが付いたら、すぐに応急処置をしましょう。

1.乾いたティッシュやハンカチ等で、表面の汚れをふき取る。

2.ある程度ふき取ってから、濡れたティッシュやハンカチで、シミ部分を上から押さえてシミを移しとる。

いきなり濡れたティッシュやタオルで慌ててこするのは厳禁です。シミを広げてしまったり、生地を傷めてしまう原因になります。

ここから自宅で行う作業をお伝えします。

こうった飲食物のシミは「台所用中性洗剤(食器用洗剤)」を使います。

食器も洋服も使う洗剤は一緒です。

シミや汚れの部分に洗剤を付けてブラシでとんとん叩いて汚れを浮き出させます。ゴシゴシ強くこする必要はありません。

何度か作業を繰り返してキレイになった時点で、ぬるま湯(30~40℃)でシャワーで洗剤を流していきましょう。

その後は、必ず全体を洗濯用中性洗剤で手洗いしましょう。

飲食物のシミは、付いたすぐに”乾いた”ティッシュやタオル等で表面の汚れをふき取って応急処置をする。

飲食物のシミは、ブラシでむやみにこすらずに、ポンポン叩いて汚れを浮き出させる。

ダウンの雨や洗濯でできた水染みや輪じみのシミ抜き方法

雨や洗濯でできた水じみは、全体丸洗い(水洗い)でシミを取りましょう。

自宅で丸洗いするなら、手洗いがおすすめです。

洗い方は、中性洗剤(アタックやアリエールなど)を水に溶かしたものをスポンジ(食器用スポンジの柔らかい面でもOK)にとって優しくダウンの表面をまんべんなく洗っていきます。

洗った後は、シャワーで残った洗剤を洗い流し、脱水はダウンを丸めて手で水分を押します。

乾燥機にかけずに陰干しで吊って乾燥します。水分を含んだまま初めから乾燥機で回すのは破れやキズの原因になるのでここではお勧めしません。

ある程度、ダウンの水分が無くなれば(ここでは、完全に乾燥していなくてもOKです)乾燥機で回してダウンの羽を散らすことで、ふっくら仕上がります。

プロのダウンのシミ抜き・クリーニング方法

プロのダウンのシミ抜き・クリーニング(洗濯)の考え方や流れは、これまで解説してきた自宅でのしみ抜き・洗濯の仕方と同じです。

  • プロのシミ抜き

プロはしみ抜き専用の機械と、数十種類の薬品を使ってしみ抜きを行う為、いろんな素材やシミ汚れに対応できます。もちろん自宅でシミを抜くより断然早くシミを処理してしまいます。

  • プロのクリーニング

一般クリーニング店では、ドライ(石油系)クリーニングを行うところがほとんどです。但しそれではほとんど汚れやシミが落ちて戻って来ませんので、ウェットクリーニングとしみ抜きまできっちり行ってもらえるのかをお店に確認しましょう

プロのしみ抜きやクリーニグの技術や方法は、クリーニング店によってかなり違うので、クリーニング店よって仕上りがかなり違います。ぜひ、そのお店のこだわりや洗い方等を聞いてみて、信頼できそうなクリーニング店かどうかを確認してみましょう。

まとめ

ダウンにできたシミといってもシミの種類によって、処理の方法が異なります。

シミの原因を見極めて、正しい処理を行いましょう。

後は、無理をせず生地の状態が悪い・シミの範囲が広い、水洗い×に洗濯表示がなっているなどの場合は、洗濯のプロ!クリーニング店へ依頼するようにしましょう。

プロが教えるシリーズの他記事も参考にしてみてください。

プロが教える!ワイシャツの黄ばみの落とし方|キレイナマガジン(kileina.jp)

プロが教える!ダウンジャケットの洗濯の仕方と注意点|キレイナマガジン(kileina.jp)

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