衣替えと服の保管

衣替え時のしまい洗いのコツ伝授!次のシーズンも快適に使用に使おう

しまい洗い扉

季節の変わり目に、衣類や寝具を慌ただしくクローゼットに詰め込んでしまうと、次に取り出すときに思わぬトラブルに悩まされることがあります。

実は、着なくなるタイミングこそ「しまい洗い」をする絶好のチャンスです。少し手間をかけるだけで、次のシーズンも気持ちよく衣類や寝具を使えます。そこで本記事では、しまい洗いの基本から収納のコツ、そしてプロのサービスを活用するメリットまで幅広くご紹介します。

しまい洗いとは?

しまい洗いとは、シーズンオフに入る前に、衣類や寝具の汚れや湿気をしっかり取り除いてから収納することを指します。一見、何も汚れていないように見える服でも、汗や皮脂、ほこりなどが繊維の奥にたまっていることがあります。こうした汚れを放置してしまうと、黄ばみやニオイが発生する原因になりかねません。

とはいえ、忙しい日々の中では、しまい洗いが面倒に感じることもあるでしょう。しかし、一度しっかり行うだけで、次に衣類や寝具を取り出すときの清潔感や快適さは大きく変わります。大切なお気に入りの服や寝具を長持ちさせるためにも、この機会にしまい洗いを習慣づけてみてはいかがでしょうか。

しまい洗いをしないと起こるリスク

もし、しまい洗いをしないまま衣類や寝具をクローゼットに押し込むと、隠れた汚れや湿気が長期間放置されることになります。さらに、汗や皮脂の成分は黄ばみやニオイを引き起こす要因となり、高温多湿の環境下ではダニやカビが一気に発生しやすくなるのです。

特にウールやシルクなどの柔らかい素材は虫に食われやすく、一度穴が空いてしまうと修復が難しい場合が多くあります。衣替えの際に「次に使うまでしまっておこう」と考えるのは自然ですが、そのままでは衣類や寝具を台無しにしてしまうリスクが高まります。使いたいときにすぐ清潔な状態で取り出せるようにするためにも、しまい洗いの重要性を意識することがポイントです。

黄ばみ・シミ・ニオイの原因になる

しまい洗いをしない場合、繊維に残った汗や皮脂が酸化し、目立つ黄ばみやシミにつながることがあります。特に襟や袖口など肌に直接触れる部分は汚れが溜まりやすく、放置すると頑固な黒ずみになることもあります。

生乾きのようなニオイやカビ臭も付きやすくなるため、クローゼットを開けたときに気になるかもしれません。結果的には洗い直しの手間が増え、処分に至るケースもあるため、ストレスを招きやすくなります。

ダニ・カビ・虫食いの増殖

普段あまり風を通さないクローゼットやタンスの中は、湿度が高くなりがちです。そこに汗や皮脂がしみこんだままの衣類や布団を置いておくと、ダニやカビが繁殖する条件が整ってしまいます。

ダニはアレルギーの原因になるほか、カビは繊維を傷め、嫌なニオイを発するため非常に厄介です。さらに、虫食いによって穴が開いた服は元に戻すのが難しく、大切にしていたアイテムを泣く泣く手放さなければならないこともあるでしょう。

しまい洗いの前に知っておきたい自宅で洗濯NGなアイテム

実は自宅洗い向きではないものを自宅で洗濯しようとしていませんか?素材や現状の汚れ具合によってはクリーニングに出すべきアイテムもあります。長く使えるようにアイテムごとに洗濯方法を工夫しましょう。

自宅で洗濯できるかどうかの見分け方

自宅で洗濯しても大丈夫なのかを見分けるポイントは、自分でも見分けられます。

洗濯前に以下の4点を確認してみてください。

洗濯表示水洗い×
  • 洗濯表示タグの確認

「家庭で洗濯可」か「ドライクリーニングのみ」かが書いてあります。

  • 素材・生地の質感

綿・ポリエステル・ナイロンは家庭洗い向きなものが多いですが、ウール・カシミヤ・シルクなどは基本クリーニング向きです。

  • 型崩れのリスク

スーツ、コート、プリーツスカートなどは型崩れしやすいアイテムなので、できる限り自宅洗濯は控えプロに任せるのが安心。とくに高価なコートやスーツは長期的に着用できるようにクリーニングに出すと良いでしょう。

  • 汚れ・シミの程度

皮脂汚れや軽い汚れなら家庭でOKですが、シミや変色の兆しがある場合は染みつく前にクリーニングに出すことを推奨します。

自宅で洗濯できるものとクリーニング向きなアイテム例

自宅で洗えるもの クリーニングに出した方が良いもの
·         Tシャツ、カットソー、パーカー

·         綿・ポリエステルのシャツやブラウス

·         薄手のニット(アクリルやコットン素材)

·         デニム・ジーンズ

·         ナイロン製のウィンドブレーカー

·         パジャマ、インナー類

·         スポーツウェア

·         スーツ(上下セット)

·         コート(ウール・カシミヤ・ダウン含む)

·         シルク、レーヨン、ベロア素材の服

·         セーター(特にウールやカシミヤ)

·         プリーツスカート(ヒダを保ちたい場合)

·         フォーマルウェア、礼服

·         ニットのセットアップ(縮みや型崩れ防止のため)

 

  • 自宅洗いをする際は、洗濯ネット+中性洗剤+おしゃれ着洗いモードで優しく洗い、干すときは形を整えて平干しがおすすめです。
  • 着用後に時間が経っていても、皮脂や汗が残っていることが多いので、長期保管前には専門クリーニングに依頼して洗浄すると衣類が長持します。

しまい洗いのポイント

しまい洗いをスムーズに進めるためには、シーズンオフを迎えた段階での準備やアイテムごとの洗い方を正しく知っておくことが大切です。方法さえ間違えなければ、時間をかけずにきれいに仕上げられますし、次に取り出すときの快適さも格段にアップします。まずは全体的な流れを把握しながら、素材別の洗い方を確認していきましょう。

シーズンオフ直前の確認をする

シーズンが終わるころになると、「もう着ないかもしれない服」や「あまり使わない寝具」が増えてきます。このタイミングで一度、「自宅で洗えるもの」と「洗えないもの」を仕分けすると、しまい洗いを進めやすくなります。

洗濯表示や素材を確認するだけでもおおまかに判断できますが、表示が消えてしまっている場合や、同じ素材表記でも加工の違いによって洗い方が変わるケースもあるため要注意です。もし不安なときは、無理をせずクリーニング店に相談したり、専門家の意見を聞いたりすると安心です。

また、ほつれやシミなどを見つけたら早めに対処しましょう。小さい傷みなら修復しやすいのですが、後回しにすると状態が悪化することがあります。一枚ずつ丁寧にチェックすれば、失敗もぐっと減らせるはずです。

洗濯表示の確認

洗濯表示は、衣類や寝具がどう扱われることを前提に作られたかを示す大切な情報です。水洗いが可能なのか、弱い水流や低温で洗うべきなのか、ドライクリーニングが限定されているのかを知るだけでも、ケア方法が大きく変わります。「水洗い可」のマークがあるアイテムでも、デリケートな仕上げや特殊加工がされているものは、実際にはドライクリーニングが望ましいケースもあるので注意してください。

表示が消えている場合は自宅での洗濯を避け、クリーニング店に相談するなど、慎重に対応しましょう。誤った方法で洗ってしまうと、色落ちや縮み、風合いの変化など思わぬトラブルを招きかねません。

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ほつれ・傷みの点検

衣替えの機会は、ほつれや破れ、シミなどのダメージを見逃さずにチェックする絶好のタイミングでもあります。小さなほつれなら軽く縫うだけで直る場合もありますし、シミ抜き剤を使うと簡単に汚れが落ちることも多いです。

洗濯後に気づいてしまうより、あらかじめ補修しておけば仕上がりの見た目や品質が大きく変わります。ニット製品やブラウスのように、細かい装飾が施されているものほど念入りに確認してみてください。

素材別に洗い方を注意する

洋服や寝具にはさまざまな素材が使われており、それぞれが水流や摩擦、温度に対する耐性を持っています。たとえば、ニットやダウンのようなデリケート素材を他の洗濯物と一緒に勢いよく洗うと、型崩れや中綿の偏りといったトラブルが起こりがちです。加工によっては同じ素材でも水洗いが難しい場合があります。迷ったら専門家に相談しながら、素材の特徴を理解して正しい洗い方を選ぶとよいでしょう。

コート・ダウンジャケット

厚手のコートやダウンジャケットは、洗濯機で洗うと衣類同士が絡まって生地を傷めやすいアイテムです。大きめの洗濯ネットを使い、「おしゃれ着洗い」や弱い水流のコースを選ぶことで安全に洗えます。ダウン素材の場合は、乾燥の仕方がとても重要です。

時間はかかりますが、乾燥機や風通しの良い場所での陰干しを併用しながら、何度か取り出して中綿をほぐすようにすると、状態が良ければふんわり感が戻りやすくなります。ただし、古いダウンや傷んだ素材は、完全に元のボリュームに戻らない場合もあるため、過度な期待は禁物です。手間と時間が取れないなら、クリーニング店に依頼するのも一案です。

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セーター・ニット類

ウールやカシミヤなどのニットは、摩擦や強い水流に弱いデリケートな素材です。自宅で洗う場合は、中性洗剤を使い、やさしく洗う「手洗いモード」や「おしゃれ着洗いコース」を選ぶのが基本です。洗濯後はタオルで軽く押さえて水気を取ったら、平干しで形を整えましょう。

ハンガー干しにすると重力で肩や首回りが伸びることが多いので要注意。もし加工の違いで水洗いが難しそうなら、クリーニング店に相談するのが安心です。

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シャツ・ブラウス

や袖口に皮脂汚れが溜まりやすいシャツやブラウスは、洗濯前に部分洗いをするだけでも仕上がりが大きく変わります。洗い終わったらシワを伸ばしながら干し、アイロンが必要なら湿り気が少し残っている段階でかけるとスムーズです。特にレースやフリルがあるデザインは、洗濯ネットを利用して装飾部分を保護すると、傷みやほつれを防ぎやすくなります。

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布団・毛布・枕

寝具は大きく乾きにくいため、十分に乾燥させないとカビやダニの温床になりやすいアイテムです。羽毛布団は洗濯表示や素材を確認したうえで、コインランドリーの大型洗濯機を使えば、家庭用では難しい大容量でも洗える場合があります。ただし、容量オーバーや洗濯を推奨しない素材もあるため、表示や店舗の案内をしっかりチェックしてください。

洗濯後は乾燥機を使い、途中で何度か取り出して中綿をほぐすようにすると、ふっくら感が残りやすいでしょう。枕は洗濯不可の素材があるため、表示を確認し、必要に応じて専門のクリーニング店に相談することをおすすめします。

しまい洗い後の収納テクニック

しまい洗いで衣類や寝具がきれいになっても、収納方法が適切でなければ再び汚れや湿気を招く恐れがあります。収納スペースのコンディションを見直し、防虫剤や除湿剤を使うなどの工夫を行うと、清潔な状態をより長く保ちやすくなります。

しまい洗い収納

圧縮袋の使い方と注意点

圧縮袋は、布団など、かさばるアイテムをコンパクトにするのに役立ちます。しかし、空気を抜きすぎると繊維がつぶれてしまい、元のふんわり感を損ねることがあるため要注意です。ウールのように空気を含んで保温する素材には、空気を抜ききらないほうが望ましい場合もあります。ダウンは、中綿のダウンがつぶれてしまいボリュームがなくなってしまう可能性が高いため、圧縮袋での保管はおすすめしません。

使用前にはしっかり乾燥させるとともに、圧縮後も定期的に袋を開けて空気を入れ替えたり、湿度管理ができる場所で保管したりして、カビやダニの発生を防ぎましょう。

防虫・防カビ対策

防虫剤や除湿剤を活用すると、クローゼットや収納ケース内の湿度や害虫の発生をコントロールしやすくなります。無臭タイプから香り付きまで多様な商品があるので、収納場所の広さや使用アイテムに合わせて選ぶと効果的です。

合わせて、収納スペースの扉を定期的に開けて風通しを良くし、掃除をこまめに行うなど、基本的なメンテナンスにも気を配りましょう。こうした小さな工夫が、次に取り出すときの快適さを大きく左右します。

プロに任せるメリットと費用感

頑固な汚れがある衣類や、家庭用洗濯機で扱いにくい寝具などは、プロのクリーニングサービスを利用するのもおすすめです。デリケート素材で失敗するリスクを避けられるだけでなく、特殊なシミ抜きや抗菌加工も任せられることがあります。洗濯にかかる時間や労力を軽減したい方、仕上がりの品質を重視したい方にとって、プロの手は心強い味方です。

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しまい洗いをクリーニングサービスに依頼する利点

クリーニングでは、家庭では難しい洗剤や技術によって、繊維の奥まで入り込んだ汚れや黄ばみを除去してくれます。布団やダウンジャケットのように大きくて扱いにくいアイテムも、プロに任せると驚くほどスムーズに仕上がる場合があります。

ただし、クリーニング店によって取り扱える素材や仕上げ方法が異なるため、高級素材や特殊加工がある衣類は事前に問い合わせたり、口コミを参考にしたりすると安心です。宅配型のサービスなら自宅で集荷と受け取りが完結し、車がなくても大きな荷物を運ぶ負担を減らせます。

料金の目安とクリーニングの選び方

クリーニングの費用は、アイテムの種類や店舗形態、申し込み方法などによって変わります。店舗型で1点ごとに料金が設定されているケースもあれば、宅配型で数点まとめるパック料金を利用できる場合もあります。

すぐに仕上げてほしいなら店舗型、忙しくて時間が取れないなら宅配型など、自分のライフスタイルに合わせて選びましょう。地域によって料金体系や保管サービスの有無に差があることも多いため、事前に口コミや公式サイトをチェックするのがおすすめです。

シーズンオフに向けてしまい洗いをきちんと行うと、次に衣類や寝具を使うときの快適さは格段に変わります。最初は洗濯表示のチェックやほつれの補修など、少し手間がかかるかもしれませんが、慣れればそれほど難しくありません。素材別に合ったケアを施し、防虫や除湿にも気を配って収納すれば、ダニやカビのリスクを大幅に低減できます。

服の量が多くてしまい洗いが大変であったり、洗い方に迷ったりするときは、キレイナなどのクリーニングサービスを活用して負担を分散させるのも賢い方法です。衣類や寝具をいつまでも清潔に、そして気持ちよく使い続けるために、「しまい洗い」というひと手間を惜しまないでください。ぜひ次の衣替えの際に、実践してみてはいかがでしょうか。

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