冬の必需品であるダウンジャケット。高価なものも多く、できるだけ長く愛用したいですよね。この記事では、「ダウン 長持ち」という観点から、ダウンジャケットをより長持ちさせるためのケア方法や選び方、保管のコツなどを詳しくご紹介します。
ダウンジャケットを長持ちさせるための4つの基本ケア

ダウンジャケットを長持ちさせるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておくことが大切です。
- ダウンを長持ちさせるための洗濯と乾燥もポイント
- 日頃のダウン保管方法
- 専門クリーニングの利用
- 日常の使い方の工夫
本記事では特に重要な4つの長持ちさせる方法を紹介します。日常に取り入れられることや定期的な特別なケアを行い、大切なダウンジャケットを長く愛用してくださいね。
ダウンジャケットを長持ちさせる洗濯方法
デリケート素材に適した洗濯グッズと洗濯モードを使用する
自宅で洗う場合、洗濯機のデリケートモードを使用し専用のダウン洗剤を使うのがおすすめです。
洗濯ネットに入れて、中性洗剤を使うことでダメージを最小限に抑えます。また、洗濯前にはダウンジャケットのタグを確認し、メーカーが推奨する洗濯方法に従うことも大切です。
洗濯する際には、チャックやボタンをすべて閉じてから洗うことで、衣類の破損を防ぎます。
適切な方法で洗うことによって、ダウンのふっくら感を保ち、保温性を維持することができます。
自宅でのダウン洗濯についてより詳しく知りたい方はこちら!
ふっくらダウンにするための乾燥コツ
洗濯後は必ず乾燥機で低温乾燥するか、風通しの良い場所で乾かします。
乾燥機を使う場合、ウール製のドライボールを一緒に入れるとダウンがふっくらと仕上がります。
乾燥が不十分だと、ダウンの中に湿気が残り、カビや臭いの原因になることがあります。
風通しの良い場所で陰干しする場合でも、完全に乾くまでしっかり時間をかけることが大切です。
また、乾燥の際には何度かジャケットを軽くたたき、ダウンの片寄りを防ぎながらふっくらさせることがポイントです。
失敗しない上手な乾燥方法についてより詳しく知りたい方はこちら!
ダウンジャケットを長持ちさせる保管方法
防湿剤を使用して湿気から守る
ダウンジャケットは湿気が大敵です。
保管時には湿気の少ない風通しの良い部屋や、防湿剤を使用したクローゼットなど収納スペースに保管しダウンを湿気から守りましょう。
注意すべきは、暖房器具や冷房器具の近くや窓際など湿気が多い場所での保管です。
ダウンの内部に湿気がたまりカビの発生やダウンの劣化を引き起こす可能性があるため、特に梅雨の時期や湿度の高い地域では、保管場所の環境にも細心の注意を払いましょう。
防湿剤を使用することで、湿度をコントロールし、ダウンジャケットをより長く良好な状態に保つことができるのでおすすめです。
ハンガーに吊るして保管する
ダウンジャケットを保管する際には、圧縮袋を避け、ハンガーに吊るしてふんわりと保管することが理想です。
これにより、ダウンのふんわり感を維持できます。
圧縮袋に入れて保管すると、ダウンが潰れてしまい、元の形状に戻すのが難しくなります。ハンガーに吊るす際は、形を整えてから保管することで、次に使用する際にしわや片寄りが少なく、すぐに着用することができます。
また、通気性の良いカバーをかけて保管することで、ホコリや虫からジャケットを守ることもできます。
専門クリーニング店で定期的なケアする
専用の洗剤と技術で専門的なケアができる
専門のクリーニングサービスでは、ダウンを傷めない特殊な洗剤と技術でケアしてくれるので、ダウンの品質をきれいに保つことができます。
特に高価なダウンジャケットは、自宅での洗濯で失敗すると修復が難しいため、プロの手に委ねることが安心です。
プロのクリーニングでは、ダウンに適した洗剤と適切な温度管理のもと洗浄と乾燥が行われるため、ダウンの保温性とふっくら感を損なうことなく、汚れをしっかりと落とすことができます。
クリーニング頻度はシーズンに1回が理想的
ダウンジャケットのクリーニングは、汚れが目立つ時やシーズン終了後に行うのが基本です。ダウンジャケットは冬場日常的に着用されることが多いため、目に見えない汚れや汗の油分、ほこりが蓄積しやすい特徴があります。
プロに任せることで、これらの汚れを完全に除去できるのと同時に保温性能を維持するケアも行ってくれるので、次のシーズンにも快適に着用するための準備を整えることができます。
ダウンジャケットを傷めないために避けるべき行動

過剰な圧力をかけること
重いリュックを長時間背負うとダウンの中身が潰れてしまうことがあります。
ダウンジャケットのふんわり感を保つためには、リュックの使用を避けるか、負荷を適度に分散させることが重要です。
特に背中の部分にかかる圧力がダウンを偏らせ、保温性の低下につながることがあります。
できる限り、ダウンジャケットの上に直接リュックを背負わないようにしましょう。
湿気のある場所での使用・保管をすること
ダウンは水に弱いため、湿気のある環境での使用や保管は避けるべきです。
雨や雪の日にダウンジャケットを着用する際は、防水スプレーをしっかりと施し、さらにレインカバーを使うことでダウンを水分から守りましょう。
湿気がダウンに浸透すると、保温性が低下するだけでなく、カビの原因にもなります。
湿度の高い場所で保管しないことはもちろん、使用後に湿った状態で長時間放置しないよう注意が必要です。
圧縮袋に入れた保管方法
ダウンジャケットを圧縮袋に入れて保管すると、ダウンが潰れてしまいふんわり感を失ってしまいます。
圧縮されることでダウンの空気層が減少し、本来の保温性が損なわれてしまいます。
ダウンジャケットはふんわりとした形で保管することが大切なため、圧縮袋の使用は避けできるだけ自然な形で収納することで、次のシーズンも快適に着用できる状態を維持しましょう。
直射日光での乾燥
ダウンジャケットを直射日光にさらすと、ダウンの素材が劣化しやすくなります。
特に紫外線は生地の繊維を傷め、色あせや生地の劣化を引き起こす原因となります。
乾燥させる際は、風通しの良い日陰で自然乾燥させるか、乾燥機を使用する場合は低温で乾燥させましょう。
直射日光を避けることで、ダウンジャケットの寿命を延ばし、見た目も美しく保つことができます。
頻繁に洗濯しすぎること
日常使いするからといって、頻繁に洗濯するとダウンジャケットの保温性を低下させる原因となります。
洗濯のたびにダウンが圧迫され、繊維が劣化しやすくなるため、必要以上に洗わないことが大切です。
汚れが気になる場合は、部分洗いを行うか、汚れた箇所だけを丁寧に拭き取ることで対応しましょう。
長持ちするダウンジャケットの選び方
フィルパワー
ダウンジャケットの保温性と軽さを示す重要な指標がフィルパワー(FP)です。
フィルパワーが高いほど、少ないダウン量でより多くの空気を保持し、高い保温性を発揮します。
一般的には600FP以上が良質とされており、800FP以上であれば非常に高品質と見なされます。
フィルパワーが高いダウンジャケットは軽量で暖かく、持ち運びがしやすいため、特に寒冷地での使用に適しています。
選ぶ際には、このフィルパワーの数値に注目し、自分の使用環境に合ったものを選ぶことが重要です。
防水加工の素材
ダウンジャケットの耐久性を高めるためには、防水加工が施された素材を選ぶことが非常に重要です。
防水加工が施されていることで、雨や雪などの水分がダウンに浸透するのを防ぎ、保温性を保つことができます。
湿気がダウンに浸透すると、保温効果が大幅に低下し、ダウン自体が傷みやすくなります。
そのため、アウトドアでの使用を想定する場合や、天候の変わりやすい地域では、防水加工が施されたジャケットを選ぶことで長期間の使用に耐えることができます。
また、防水加工素材は汚れに強く、お手入れがしやすいという利点もあり、日常的なケアも楽になります。
長持ちするおすすめダウンブランド
耐久性が高く、長く愛用できるダウンジャケットを提供しているブランドとして、モンクレール、カナダグース、パタゴニアなどが挙げられます。
モンクレールはデザイン性が高く、ファッション性と機能性を兼ね備えており、都市での使用にも適しています。
カナダグースは極寒地での使用にも耐えうる高い保温性を持ち、北極圏など極寒の環境での使用を想定して作られています。
パタゴニアは環境に配慮した製品作りをしており、再生素材を使用しながらも高い耐久性を誇ります。
これらのブランドから選ぶことで、品質が保証されており、長期間快適に使用することができます。
価格は高めですが、その分高い品質と持続性を得ることができるため、長期的な視点で見るとコストパフォーマンスに優れています。
自宅洗濯と専門クリーニング、どちらがダウンを長持ちさせる?
ダウンジャケットを長持ちさせるためには、専門のクリーニングサービスを利用することが最も効果的です。
自宅での洗濯でも適切に行えばダウンを傷めることはありませんが、専門クリーニングではダウン専用の洗剤や技術を使うことで、より効果的に汚れを落としダウンの保温性を維持できます。
また、自宅での洗濯は費用を抑えられる一方、間違えた洗濯をしてしまった場合には後からの修復が難しく、かえって損をしてしまう可能性もあるので注意が必要です。
高価なダウンや長持ちさせたいお気に入りの一着には、シーズン終了後にプロにケアを任せることをおすすめします。