自宅でできるファッションケアガイドKileina Magazine
衣替えと服の保管

バルトロライトジャケットのクリーニングと保管について

バルトロ

人気ブランドTHE NORTH FACE(ノースフェイス)の中でも定番となっているバルトロライトジャケットのクリーニングと保管について、皆さんと一緒にみていきたいと思います。

THE NORTH FACE(ノースフェイス)について

ノースフェイス

1960年代にアメリカで誕生した、アウトドアの老舗メーカーです。

登山用品を主に扱うメーカーで、ダウンアイテムの原型ともいわれるシェラパーカーを発売しました。今のマウンテンパーカーなどの原点ともいわれています。

50年以上たつ今でも開発を続け、ダウンパーカーやドームテントなど新しいアウトドアアイテムを発明しているブランドです。

自社の商品を自信をもって販売していることの表れが、生涯保証を設けているところです。

高価な製品は生涯使える製品であるべきとの考えのもと、保証期間を設けずに修理などの対応をしていただけます。(補償基準などは、THE NORTH FACE(ノースフェイス)ホームページなどでご確認ください。

THE NORTH FACE(ノースフェイス)のダウンアイテム

寝袋やシェラパーカーの技術をもとに作られたのが現在のダウンジャケットやダウンコートと言われています。

登山での極寒地でも耐えうる暖かさをキープし、動きやすさ機能性にも重視したアイテムとなります。

その他、生地にもこだわり、防水耐久性・防風透湿性を兼ね備えた『ゴアテックス』など、優れた生地の開発にも取り組んでいるのが特徴です。

バルトロライトジャケットについて

THE NORTH FACE(ノースフェイス)のダウンアイテムの中でも人気があるのがバルトロライトジャケットです。

元々は、1990年代に極地探索で使用されたモデルをもとに素材や使用をアップデートし、2012年に販売されました。

バルトロライトジャケットは、デザイン性に優れており、アウトドアだけでなく日常使いしやすいのが人気の要因と言われています。

又、デザイン性だけでなく『保温性』『耐水性』などの機能性にも優れており、毎年発売から品薄が続くシリーズです。

バルトロライトジャケットの名前の由来は?

バルトロ氷河が名前の由来と言われています。

7000m級の山々がそびえるカラコルム山脈の中央にある氷河をバルトロ氷河と呼びます。

真冬に雪上トレッキングや天体観測などが行える人気スポットです。

そういった極寒の地域でも機能性に優れている『バルトロライトジャケット』なら対応できる。ということで名づけられたと言われています。

バルトロライトジャケットのメンテナンスとクリーニングについて

生地や縫製、機能性にこだわって作られているダウンアイテムだからこそ、安価に購入することはできません。そのためキレイに長く着用したいという思いは皆さまお持ちだと思います。

撥水性に優れた生地を使用してあり、中綿のダウンのボリュームが多い商品が多く通常クリーニング店では断られてしまうことも多いそうです。

日々のメンテナンス・お手入れ方法

着用後の日々のお手入れを徹底することで、キレイナ状態を保つことが可能となります。

  1. 着用後は、表面の埃や汚れを落としておく。

埃や表面についている汚れは、ブラシや柔らかいタオルなどで払い落しておくことが重要です。

  1. 風通しのよいところで、しっかりと乾燥させる。

中綿のダウンには、汗などによる湿気がたまっている状態です。そのままにしておくとボリュームダウンやカビなどの原因ともなりますので、しっかりと乾燥させることが重要です。

  1. シミなどが出来た場合は、放置せずすぐに洗い流し乾燥する。

シミも放置してしまうと酸化して落としにくい状態になってしまいますので、早目に処理をすることをお勧めです。

クリーニング店の選び方と料金相場

ワンシーズン着用したら、目立つ汚れが無くても必ずクリーニングに出すことをお勧めしています。

表面的に汚れが目立たない状態でも中綿のダウンに汚れがたまってしまっている状態の場合があり、長期保管をすると汚れが浮き出すことも考えられます。

ダウンにたまっている皮脂や汗などの汚れは、ドライクリーニングだけでは落としきることが出来ません。また、ドライクリーニングを行うことでダウンのボリュームダウンにつながる可能性もありますので注意しましょう。

バウトロライトジャケットは、必ずウェットクリーニングを行えるお店へ依頼をしましょう。合せて、撥水加工などの追加加工を行えるクリーニング店を選ぶことも必要です。

THE NORTH FACE(ノースフェイス)のダウンは、ゴアテックスなどの特殊生地を使用しているために断られることもあるようですので、問い合わせを行ってみましょう。

クリーニングの料金相場は、2000~3500円ですが、バルトロライトジャケットなどは、高級ダウンとして扱ってもらえるクリーニング店へ依頼することをお勧めしていますので、その場合の相場は、8000~10000円となります。

バルトロライトジャケットの保管方法

クリーニング後の保管については、どのようにするのが良いのか?バルトロライトジャケットだからこその保管方法を見ていきましょう。

自宅保管

バウトロライトジャケットの特徴は、ダウンのボリュームにあると言われています。

そのため、ボリュームを損なわず保管することが重要となります。

必ず保管前にクリーニング等のメンテナンスを行ってください。シミや汚れが目立たない場合も中綿のダウンから汚れの浮き出しが起こりシミやカビの原因となることがあります。

保管の手順

  1. クリーニング後、天気の良い日に風通りの良いところでしっかりと乾燥させる。
  2. ボリュームを損なわないようにするため、なるべく形を保った状態で保管できる保管容器(密閉しないもの)へ入れる。
  3. 湿度が低く、気温の差異が少ない場所へ保管する。

※開封時は、再度、天気の良い日に風通りの良いところでしっかりと乾燥させ、軽く振るい・たたいてボリュームを出してください。

開封後、ボリュームが極端に減っている場合は、ドラム式の乾燥機に入れることで回復する場合があります。

保管時、ダウンアイテム全般的に圧縮袋などを使用した長期保管はお勧めしておりません。

圧縮することによりダウンがつぶれてしまい、着用時に復元することが難しくなってしまうことがあります。

おすすめの保管方法は、不織布等通気性の良い保管袋に入れ、クローゼットなど日光や電気が当たらない場所に吊った状態での保管をお勧めいたします。

保管サービス

自宅での保管では、湿度や気温、保管場所(スペース)等いろいろな問題があります。そのため、クリーニングの保管サービスを利用する方も多くいらっしゃいます。

衣替えのクリーニングと同時に保管サービスを利用し、クリーニング後、保管し着用間近にお手元に戻す。というサービスです。

パックプランなどで、箱単位でのご依頼が可能なサービスもあります。

キレイナでは、クリーニングご依頼時に最長9か月の保管サービスをご利用いただくことが可能です。

湿度・温度ともに管理された部屋で保管されますので、カビやシミの浮き出しの心配もありません。

自身で、管理し保管するのは難しい。綺麗な状態で長く着用したい。という方には、クリーニング店の保管サービスもお勧めです。

THE NORTH FACE(ノースフェイス)アイテムのキレイナでのクリーニング事例

高級ダウンやブランド服のクリーニングメンテナンスを得意とする、キレイナでのTHE NORTH FACE(ノースフェイス)のクリーニング事例をいくつか紹介いたします。

事例1:バルトロシミ・汚れ処理

Before

バルトロ 全体 B バルトロ 袖ポケット B

バルトロライトジャケットでよくあるシミ・汚れ処理のご依頼です。

クリーニングに出せず着用していたら、気づかない間にたくさんのシミや汚れが付着してしまっていて、通常のクリーニングではキレイにならないと断られてしまいキレイナへご依頼くださいました。

撥水加工されている生地なので、クリーニングを行わなくても大丈夫だろう。見た目キレイだったからそのまま衣替えで保管しておこう。などということをしてしまうとなかなか落とすことが難しいシミや汚れになってしまいます。

After

バルトロ 袖ポケット A

まずは、全体ウェットクリーニングを行います。その後、残っているシミや汚れ部分に特殊処理を行います。

袖口やポケット周りの黒ずみは蓄積された汚れのため、生地に負荷をかけず数度に分けて処理をし、少しずつ落としていきます。

しっかりとシミや汚れの処理が完了したら、しっかりと乾燥させボリュームアップしていきます。

最後に汚れ防止にもなる撥水加工を行います。

汚れを落とした後は、撥水加工を行い予防することもメンテナンスの一つです!

参考見積価格と納期目安

ダウンコート(ミドル):9900円(税込)

特殊処理(シミ処理):5500円(税込)~

汚れ防止&撥水加工:2200円(税込)

合計:17600円(税込)~

納期目安:見積承認後4週間程度

事例2:ダウンコートのボリュームアップと撥水加工

Before

ノースフェイスブラックダウンメンテナンス1 ノースフェイスブラックダウンメンテナンス2

THE NORTH FACE(ノースフェイス)のダウンコートです。

袖裏にタンパク質系の汚れが付着しています。

それ以外はかなり着込まれているようでしたが、特に目立った汚れもなくボリューム感と生地のハリ感がだけ失われている感じでした。

After

ノースフェイスブラックダウンメンテナンス3 ノースフェイスブラックダウンメンテナンス4

キレイナでのウェットクリーニングと撥水加工後です。

ウェットクリーニングを施すことにより、繊維の内側から汚れを落ち生地に張りも感も出てダウン本来の軽さと保温性を取り戻します。

また、袖裏にあった汚れもキレイに落ちていますね。

仕上げにキレイナ独自の撥水加工を施しています。

参考見積価格と納期目安

ダウンコート(ミドル):9900円(税込)

汚れ防止&撥水加工:2200円(税込)

合計:11000円(税込)

納期目安:見積承認後2週間程度

事例3:バルトロライトジャケット袖のリペア

Before

ノース袖のリペア B

長年着用により袖口付近に擦り切れができたので修理してもらいたいとのことでした。

このように袖口付近など縫い目が部分が擦り切れて補修できないでしょうか?というご相談は多くあります。

今回のダウンデザインは、袖口周りに余裕があるものでしたので、縫い込む方法で補修致しました。

After

ノース袖のリペア A

袖は傷口を含めて袖口から肘あたりまでが自然に繋がるように縫い、カフスも袖口に合わせて縫い込むことになります。マジックテープが付いていますが、支障のない箇所を縫い込みますので、見た目の印象が変わることはありません。

傷の程度にもよりますが、両袖ともに同じように縫い込むほうが自然な場合もあります。小さな傷でも放置すると広がり、ダウンが出てきてしまう恐れもあります。気になる方はお見積り時にご相談ください。

参考見積価格

  • ダウンジャケット:8800円(税込)
  • 撥水加工:2200円(税込)
  • 修理:11000円(税込)~

合計:22000円(税込)~

※見積内容につきましては、商品の状態や施術内容により価格が異なります。こちらはあくまでも参考見積価格となりますのでご了承ください。

まとめ

人気のバルトロライトジャケットのクリーニングや保管についてでしたが、ボリュームが魅力のバルトロをいかに綺麗に機能性を保って、長く着用するために出来ることをお伝えしてみました。

ポイントは3つ

  1. 毎年、衣替えの仕舞洗いはウェットクリーニングを行えるクリーニング店に依頼する。
  2. 衣替えの長期保管の際は、湿度・気温・保管方法に注意する。
  3. 自分で管理が難しい場合は、クリーニング店のクリーニング+保管サービスを利用する。

クリーニングと保管方法をしっかりと管理して、お気に入りのバルトロライトジャケットをキレイに長く着用しましょう。

この他、THE NORTH FACE(ノースフェイス)に関する記事も参考にしてください。

THE NORTH FACEダウンアイテムのウェットクリーニングと撥水加工|キレイナマガジン(kileina.jp)

ザ・ノースフェイスダウンジャケット 破れ修理例|キレイナマガジン(kileina.jp)

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