自宅でできるファッションケアガイドKileina Magazine
衣類ケアと洗濯

縮んだニットを元に戻せる?縮まない洗い方とメンテナンス

セーター

キレイナへのお問い合わせにも多い、『ニットを縮ませてしまったので戻してほしい』というお声。なぜニットが縮むのか?お家でできる対象法などを解説していきます。

ニット・セーターが縮む理由

ニット

ニットは、糸状の繊維を編んである状態のものを呼びます。

同様に糸状の繊維から作られている布帛(織物)とはちがい、ニットは繊維がループ状に構成されいるため伸縮性があります。

そのループ状の輪が小さくなることで縮みが生じるのですがなぜループが小さくなるのでしょうか。

その理由は、素材によるものが大きいのです。

素材は、大きく分けて植物性繊維・動物性繊維・化学繊維の3種類です。

植物性繊維・動物性繊維が縮む原因の一つは水と言われています。

ニット・セーターに使われる植物性繊維といえば『綿』。綿は水分を含むことで膨張し、乾燥の際に収縮します。乾燥時に繊維の内側に戻る力が強いことが原因の一つです。

動物性天然繊維の代表的素材は、『ウール』。ウールなど動物性天然繊維の表面は、人間の髪の毛と同じくキューティクルのようなうろこ状になっています。洗い方を間違えてしまうとそのキューティクルのような部分が荒れてしまい縮みが起きてしまうのも原因の一つです。

ニット・セーターが縮んだ時の対処法

洗濯から乾燥までこなしてくれるドラム式洗濯機を利用されているご家庭も多く、乾燥まで行ってしまいニット・セーターが縮んでしまったということがあります。

縮んでしまったニットやセーターは、どのように対処したらよいのでしょうか?

使い方

縮んだニット・セーターを戻すには

大人用のニット・セーターが子供用のサイズほどに縮んでしまった場合は、直すことが出来ませんが、数センチ程度の縮みであれば自宅でも直すことが可能です。

戻し方その1:シリコンが使用されている洗剤・柔軟剤を使う

シリコンが使用されている洗濯洗剤や柔軟剤を使用して伸ばす方法があります。

シリコンが使用されている洗濯洗剤や柔軟剤を水にしっかりと混ぜ溶かし、その中に縮んでしまったニット・セーターをつけ込みます。

しっかりと浸して繊維に洗濯洗剤や柔軟剤をしみこませた状態で少し水切りをし、湿った状態で伸ばしたい方向へ引き伸ばします。

乾燥するとどうしても縮みますので、ご希望のサイズ感より大きめの状態に引き延ばすようにします。

繊維が収縮しないように揉み混んだり、強くこすり合わせたりしないように気を付けてください。

その後、脱水を行い、形を整えて平干ししてください。

シリコンが使用されている洗濯洗剤や柔軟剤の選び方について、一般的な洗濯洗剤にはシリコンが入っているものは少なので柔軟剤を使用されることをお勧めしています。

KILEINAでニット・セーターを洗う際に使用している洗剤を家庭でも使用しやすい配合にしてある『DELICATE WASH-Winter』は、縮みを防ぎ・縮みを戻す効果のあるアミノシリコンを配合してあります。

ニット・セーターの洗濯洗剤選びに迷った時には、ぜひKILEINAの『DELICATE WASH-Winter』をお試しください。

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DELICATE WASH・Winte

戻し方その2:アイロンスチーム

部分的な縮みや戻し方その1との組み合わせで行える方法が、スチームを当てて伸ばす方法です。

アイロンの暖かいスチームを当ててしっかりと伸ばします。

部分的にスチームを当てながら伸ばす。を繰り返し行っていただき、その後自然乾燥でしっかりと湿気を取り除いてください。

間違った対処法

良く紹介されている方法として、トリートメントを使用する方法がありますが、注意が必要です。

使用するトリートメントにシリコンが使用されているものを必ずしようしてください。

キレイナへも「トリートメントで伸ばしてみたんですが、逆に縮んでしまった様で」というご相談があります。

最近は、ノンシリコンのシャンプーやトリートメントが増えてきておりそのため起きているトラブルでもあります。

更に、髪も動物性繊維も同様にキューティクルのようなものがあると言っても、生きている髪の毛と繊維とでは、使用に対する効果も変わってくると考えていただくことをお勧めいたします。

シリコンが使われている洗濯用の洗剤や柔軟剤を使用して、摩擦や圧力・揉み混むなどの作業を控えて形を整える。いうことが重要です。

ニット・セーターを縮ませないようにするには

ニット・セーターを縮ませないようにするには、どのように洗濯を行えばよいのかが大切です。

洗い方

水洗いが可能か?洗濯表示を確認

自宅でニット・セーターを洗う場合、必ず洗濯表示の水洗いが可能かどうかを確認してください。

水洗い不可の表示のものに関しては、自宅での洗濯を行わずクリーニング店へ依頼するようにしてください。

水洗いが可能な場合は、水温や洗い方を確認しそのニット・セーターに合った洗い方で洗濯をしましょう。

ニット・セーター専用の洗剤を使用する

洗剤は、一般的なおしゃれ着洗い洗剤または、KILEINA『DELICATE WASH-Winter』のようなニット・セーター専用の洗剤を使用して洗いましょう。

ニット・セーター専用洗剤については、縮みを防ぐ防縮効果がある洗濯洗剤が多いです。

更に縮みの原因となる、摩擦や圧力をかけないように揉み洗いや脱水に注意をしてください。

乾燥機には絶対入れない

乾燥の際は、絶対に高温の乾燥機感想を行わないでください。

乾燥は、形を整えて平干しで陰干しを行うようにしましょう。

一つ一つの作業を確認し丁寧に行うことで、ニット・セーターなどの縮み防止につながります。

ニット・セーターについてしまった汚れの落とし方とは?

汚れてしまったニット・セーターの自宅ではどういう流れで汚れを落としたらよいのでしょうか?

  1. まずは、汚れている部分を中性洗剤でたたき洗いをし、別布へ汚れを移していきます。
  2. ニット・セーター専用洗濯洗剤へつけ込み、全体の汚れも落とします。
  3. たっぷりの水ですすぎを行い、脱水をします。
  4. 脱水後は形を整えて、平干しでしっかりと乾燥させてください。

とはいえ、自宅で洗うと傷んだり、伸びたり縮んだりする可能性があるため、洗濯のプロであるクリーニング屋さんに依頼することをお勧めします。

キレイナでもたくさんのニット・セーターのメンテナンスを承っています。

内部リンク:CHANEL ニットに付いたファンデーションをシミ抜きでキレイに|キレイナマガジン (kileina.jp)

まとめ

ニット・セーターが縮んでしまうと自身で元通りに戻すことはかなり難しいです。かといってクリーニング店に依頼をしても数センチから数ミリ程度の補正しか行うことが出来ません。

そのため、ニット・セーターは縮ませないようにすることが一番大切です。

自宅で洗濯する場合の縮ませないポイントは、

  1. 必ず洗濯表示の確認とそれぞれに合った洗い方をすることが大切です。
  2. 繊細な生地なのでゴシゴシ洗ったり、揉み洗いをしたりはせずにたっぷりの水量につけ置きをするように洗うことをおすすめします。
  3. 乾燥の際は、乾燥機を使用せずに形を整えて平干しし自然乾燥させましょう。

これから、衣替えの時期にニット・セーターを洗う機会も増えるかと思われます。ぜひこちらを参考にしてニット・セーターを縮ませないように洗いましょう。

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